三五難

難経トップコーナ へ

難経第三五難

     ank035

ゆっくり堂の『難経ポイント』  第三十五難

※ 三十五難のポイント其の一は、五臓と五腑についての論述です。

※ 難経臨床&エトセトラより。

難経第三十五難の詳細解説は、 次のゆっくり堂制作、 初学者用・経絡鍼灸教科書
五行の色体(よそおい)表五臓と五腑についてのHPをご覧ください。
http://yukkurido.jp/keiro/bkb/c101/c202/

難経 第三十五難 原文

(『難経』原本は底本:『難経』江戸・多紀元胤著、『黄帝八十一難経疏証』(国立国会図書館所蔵139函65号)オリエント出版、難経古注集成5(1982年)に影印)を参考にしています。

三十五難曰.
五藏各有所.府皆相近.而心肺獨去大腸小腸遠者.何謂也.
經言.
心榮肺衞.通行陽氣.故居在上.
大腸小腸.傳陰氣而下.故居在下.所以相去而遠也.
又諸府者.皆陽也.清淨之處.
今大腸小腸.胃與膀胱.皆受不淨.其意何也.
然.
諸府者謂是.非也.
經言.
小腸者.受盛之府也.大腸者.傳瀉行道之府也.膽者.清淨之府也.胃者.水穀之府也.
膀胱者.津液之府也.一府猶無兩名.故知非也.
小腸者.心之府.大腸者.肺之府.胃者.脾之府.膽者.肝之府.膀胱者.腎之府.
小腸.謂赤腸.大腸.謂白腸.膽者.謂青腸.胃者.謂黄腸.膀胱者.謂黒腸.
下焦所治也.
--------------------------

三十五難の訓読

(井上恵理先生の訓読・解説:経絡鍼療(499号)と本間祥白先生の解説、福島弘道先生の解説を参考にして、山口一誠の考察文にて構成しました。)

三十五の難に曰く。
五臓各各所有り、府皆相近くして、心肺独り大腸小腸を主ること遠きものは、何の謂いぞや。
経に言う。
心は榮気、肺は衞気の陽氣を通行す、故に居、上に在り。
大腸小腸は、陰氣を伝えて下る、故に居、下に在り。この所以に相去ること遠きなり。
又諸府は、皆陽なり、清淨の処、今大腸小腸、胃と膀胱は、皆不淨を受く、其の意何ぞや。
然.
諸府とは謂(いわゆ)る是れ非(あらざる)なり。
經に言う、
小腸は受盛の府なり、大腸は伝瀉行道の府なり、胆は清淨の府なり、胃は水穀の府なり、
膀胱は津液の府なり、一府猶(なお)兩名なし、故に知らん非なる事を。
小腸は心の府、大腸は肺の府、胃は脾の府、胆は肝の府、膀胱は腎の府。
小腸は謂(いわゆ)る赤腸、大腸は謂る白腸、胆は謂る青腸、胃は謂る黄腸、膀胱は謂る黒腸、
下焦の治る所なり。

詳しくは各先生の文献を参照されたし。
--------------------------

難経トップコーナ へ

ヘッダー トップページ お問い合わせ サイトマップ 地図