病気を治す鍼灸のメカニズム

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病気を治す鍼灸のメカニズム

  •  鍼灸術とは何か?
  • 『身体を温(あたた)め潤(うるお)す技術です。』

  • これが、病気を治す鍼灸メカニズムの補法の結論です。

  • 難経 第二十二難
  • 〔原文〕氣主呴之.血主濡之.
    〔訓読〕
     氣は之(これ)を呴(あたた)むることを主(つかさど)る。
     血は之を濡(うるお)すことを主る。
    〔解説〕
     気は、身体を温める作用があるり、
     血は、全身に水分をめぐらし潤(うるお)わせている。

  • 難経 第三十七難 原文  最後の文言
     
    • 〔原文〕其不覆溢.人氣内温於藏府.外濡於腠理.
      〔訓読〕其れ覆溢せざれば、人の氣、内に藏府を温めて、外に腠理(そうり)を濡(うるお)す。
      〔解説〕
       営気が正常に循環すれば、身体の内部の五臓六腑を温め、外部では皮膚を艶よく潤(うるお)すことが出来る。

  • 「難経」(なんぎょう)は、
     中国の東晋(とうしん)時代(西暦317年 – 420年)に編纂された鍼灸師の教科書です。
    「鍼術の診察・診断・治療を81篇にまとめた実践理論書」です。
    東洋医学を大事にする鍼灸師とって「難経」は必読のバイブルとされています。

「気と血」「鍼灸のメカニズム」を感じてもらえると、鍼灸の治療効果は格段に上がります。

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ツボとは

  • 落語家にとって「笑いのツボ」は、話を面白く感じさせるポイントであり、笑いのスイッチが入る言葉ですねa0002_006899_m
  • 鍼灸家はツボを「経穴(けいけつ)」と呼びます。
  • 「経穴」は病気を治すポイントであり、病気を治すスイッチの場所になります。
  • 古(いにしえ)から現代に伝わる「経穴」は365穴(けつ)ぐらいあります。
  • そして、一つ一つの穴には症状別に病気を治す効果があります。 
  • これを「経穴の主治」と言います。
  • 鍼灸には沢山の治療点ツボがありますから、 患者さんの体質、病状に合ったオーダーメイドの治療を効果的に組み立てる事が出来ます。
 ・
参考HPリンクあります。
「経穴と主治:十四経絡」 http://yukkurido.jp/keiro/e1/e5/
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  • 経絡(けいらく)とは、
  • 飲食物の栄養の気を全身に届け心と身体を営養する気血のルートです。
  • この経絡のルート上に「経穴(けいけつ)ツボ」があります。
  • はじめに「経絡」と言う名称の所以について。
    「経絡」と言う言葉は、古典の中にはどこにもありません。
    古典の中には、「経脉」や「絡脉」と言う言葉はあります。
    「経絡」と言う言葉は、日本で確立したものです。 1939年(昭和十四年)経絡鍼灸の理論と法則が世界で始めて確立されました。 この時から、「経脉」と「絡脉」の総称として「経絡」と言う言葉を創り経絡鍼灸の理論確立が成されました。
  • ここでは、十二経脉について説明します。
    経脉は、脉中に血を循らし、脉外に気を循らし、全身陰陽を通行して全身を栄養するものです。
    食事をして胃に収まった飲食物は胃に於いて消化吸収がなされます。
    東洋医学では、胃を中焦と呼びます。
    そして、経脉は中焦から始まり、五臓六腑の十二経脉に流れ心と身体を営養します。
    十二経脉に流れる順番は次のとおりです。
    ①手の太陰肺経、②手の陽明大腸経 ③足の陽明胃経、④足の太陰脾経 ⑤手の少陰心経、⑥手の太陽小腸経⑦足の太陽膀胱経、⑧足の少陰腎経 ⑨手の厥陰心包経、⑩手の少陽三焦経 ⑪足の少陽胆経、⑫足の厥陰肝経に巡り再び①手の太陰肺経に巡ってきます。
  • 十二経脉は環の端し無きが如くに連結して、気血の循環が途切れることなく巡っています。

 十二経絡図(絵をクリックすると拡大図がご覧いただけます)

肺経 大腸経 胃経 脾経
 c2071  c2072  c2062  c2061
心経 小腸経 心包経 三焦経
c2051 c2052 c20533 C2504
 膀胱経  腎経 胆経  肝経
c2082 c2081 c2042 c2041
 参考HPリンクあります。
ゆっくり堂の『難経ポイント』第二十三難
井上恵理先生の講義録:『難経講義』東洋はり医学会機関誌経絡鍼療437号より。
http://yukkurido.jp/keiro/nankei/23nan/
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  • 漢方では『気・血・水』をおおまかに次の様に考えます。
    この「気」とは神経の働き、「血」は血行・ホルモン、「水」は水分代謝を意味し、 これらのバランスが乱れると病気を引き起こすと考えています。
  • 鍼灸では『気・血・水』をシンプルにまとめて、『』に分類します。
  • 『気・血』の作用について。
    は身体を温める作用があります。
  • だから鍼でツボを処置すると身体が温まるのです。
    は全身に水分をめぐらし細胞を潤(うるお)わせます
  • だからお灸や鍼でツボを処置すると肌に潤(うるお)いが出ます。
  • 『気・血』が正常に循環すれば、身体の内部の五臓六腑を温め、外部では皮膚を艶よく潤すことが出来ます。
  • 人が病気になると五臓六腑十二経絡の気の流れに乱れ・妨げが現われます。
  • 鍼灸は十二経絡の「気の乱れ・妨げ」を診断し気の流れを整える処置をして病気を改善するものです。
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  • 鍼(ハリ)の効果
  • 漢方薬には効能があります。
    漢方薬を構成する薬草には科学的な薬理作用が解明されていています。
  • 鍼灸で使用する針には効能は有りません。ただの針金です。
  • ではどうして「ただの針金」が病気を改善するのに役立っているのでしょうか?
  • それは、病気を治す穴(ツボ)に正しく刺入されるからです。
  • ツボがはずれると病気は治りません。
  • 鍼灸で病気を治すためには、
  • 365穴(けつ)の生きた正しい「ツボ」を正確に捉える技術が必要です。
  • そして、鍼術の極意いである『虚実補瀉』の技術が必要です。
  • 『虚実補瀉』の技術とは、
    1、経絡の実邪を奪い瀉(しゃ)す、瀉法の手技です。
    2、経絡の正気の不足、虚を補(おぎな)う、補法の手技です。
  • 病気を改善するには、経絡上の穴を正しく捉え『虚実補瀉』の技術を施すことで、
    気血が整い、患者自身の自然治癒力が湧き出し病気を改善していきます。

    鍼術極意『虚実補瀉』は、ゆっくり堂HPの『難経ポイント』七十二番目に解説リンクできます。
    http://yukkurido.jp/keiro/nankei/72nan/
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  • お灸の効果
  •   古典におけるお灸の位置づけ。
  • 「鍼は気を調整し、お灸は血を潤(うるお)す。」
  • 血は全身に水分をめぐらし潤わせます。
  • お灸の作用は血の流れを良くして細胞に栄養を届け潤をもたらし病状を治す効果があります。
  • ツボとお灸の具体例。
  • これを知っていると、ご家庭でも気軽に健康管理ができます。
  • 三陰交 (さんいんこう)のツボにお灸を三壮(3回)すると次の症状が改善します。
     効果:胃の弱い時、食欲不振、小便の出が悪い、陰茎いたみ、足痿(なえる)、夢に精もれ、 臍の下痛み、嬴痩(ルイソウ:激ヤセ)、癥瘕(ちょうか:子宮筋腫・内膜症)、崩漏、 そして三陰交のツボは 安産灸の場所でもあります。
  • 裏内庭(りないてい)のツボにお灸を三壮。
    効果:食中毒の治療穴。下痢、嘔吐、発熱、腹痛にも効果的。
           
    大椎(だいつい)のツボにはお灸の熱さグングン伝わるようにしますと。
    効果:風邪(風感冒、寒感冒、感冒の初期)後背強張り、なんとなく頭が痛い、鼻が詰まるなどの病症を改善します。
  • 百会(ひゃくえ)のお灸。
    効果:痔疾の病状、脱肛を治します。
  • 膈兪(かくゆ)穴のツボには圧痛が顕著に出る。そこに左右お灸をする。
    効果:腱鞘炎の改善に効果抜群です。肝の血を潤すことで、腱鞘炎を改善できるわけです。
  • 等々です。
  • 人体存在する365のツボのほとんどがお灸が出来ます。
詳しくは、経穴と主治:十四経絡 リンクしてご覧ください。
http://yukkurido.jp/keiro/e1/e5/

まとめ、

  • 「ツボ:経穴」は病気を治すポイントであり、病気を治すスイッチの場所になります。
    経絡とは、正気を全身に届け心と身体を営養する気血のルートです。
    気は身体を温める作用があります。
    血は全身に水分をめぐらし細胞を潤(うるお)わせます。
    鍼は気を調整するツールです。
    お灸は血を潤します。
    鍼灸は「診断そく治療」が出来ると言われています。
    脈診とは何か?
    ひと言で言えば、『気を診察する術です。』
    そして
    鍼術は微細な針で気を調整し五臓六腑を温め、皮膚を艶よく潤し病気を改善するものです。
    鍼灸術とは何か?
    ひと言で言えば、身体を温め潤(うるお)す技術です。

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