症状を改善:女性のお悩み :更年期障害、

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更年期障害

ゆっくり堂鍼灸院では鍼灸治療を中心にして、漢方薬を補完的に位置づけ東洋医学の治療を完全なものにします。

更年期とは、
  • 女性は閉経期前後になると卵巣機能が低下し女性ホルモンの減少で起こるといわれます。 一般的には45~55歳くらいの間です。a0001_009120_m
  • プチ更年期(若年性更年期):20歳代、30歳代の若い女性に現れる更年期障害様の症状があります。 とくに働く女性を中心に、疲労やストレス(仕事の責任、人間関係の悩み)、急激なダイエットなどによって、 卵巣機能が低下することが原因と言われています。
  • 男性は40歳以降に過労やストレスなどにより男性ホルモン(テストステロン)の減少で起こる様です。
 
更年期障害の症状
  • 女性の場合は、
    ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)・多汗・頭痛・めまい・耳鳴り・肩こり・腰痛・しびれ・知覚過敏・ 関節痛・筋肉痛・性交痛・生理不順・不眠・疲労感・発汗・不眠・動悸・イライラ・情緒不安定・抑うつ気分・ 自律神経失調症様の症状・などがあります。
  • 男性の場合は、性欲の低下・ED(勃起障害)抑うつ・不安・疲労感・集中力の低下・睡眠障害・関節・移動性の痛み・などがあります。

西洋医学の治療法は

  • 更年期障害の治療方法には、ホルモン療法と非ホルモン療法があります。
    1.ホルモン療法
    女性ホルモンを用いた治療は、更年期の不定愁訴に有効と言われています。しかし、女性ホルモンを外から補充していると、女性ホルモンの減少に対して身体が適応する本来の働きが上手く機能せず、身体がいつまでもホルモンに頼ってしまうことにつながります。
    2.非ホルモン療法
    非ホルモン療法には薬物療法とカウンセリング(心理療法)があります。
    一般的には薬物療法が主で、頭痛、イライラ、不眠、うつ状態、手足のしびれなどの各症状に対応しますが、あくまでも対症療法になります。

東洋医学からみた更年期障害とは

  • 「更年期障害」を「婦人門」「血の道証」として扱います。
  • 更年期における女性の生殖作用の変化を、臓腑経絡説および病の分析の基本である陰陽虚実の観点から解説します。
  •  
  •  先天の気を蔵(くら)す腎(じん)の働きは、生殖作用と利水作用を兼ね備えたものです。婦人の妊娠、出産に関わる子宮、卵巣の機能は腎が宿(やど)しています。
  •  女性は妊娠、出産の過程を経て生殖機能が衰えやがて閉経期迎えると、腎を中心とする下焦(かしょう)の働きが弱っていきます。120px-Yin_yang_svg
    腎は水の性質があり、全身の津液(しんえき)を主(つかさど)っている陰中の陰の臓です。 ですから、腎とは限りなく収斂(しゅうれん)し引き締まっている状態が、生理的に充実している姿なのです。
  •  腎は「にく月」に「堅い」と書きます。堅く引き締まり保水力が充分に有るこれが腎の働きです。
漢方からみた更年期障害の症状
  • 「虚満(きょまん)の下腹部」
    更年期の女性、特に出産経験の有る女性の下腹部は「虚満」いわいる冷えて出っ張る下虚上実の形態が多いです。これは、陰の働き=下焦(かしょう)=腎の働きが低下し引き締まる力が弱くなり、虚証になるからです。 陰虚証ですので、保水能力の衰えから尿意頻数、足腰の冷え、のぼせの症状が出ます。a0001_016347_m 「陰虚内熱」によって生じた逆気現象「冷えのぼせ」は下焦に虚熱が生じ、この虚熱が上焦に行く場所により色々な不定愁訴を現します。
    心経に行けば、動悸、息切れ、顔面紅潮。
    肝経に行けば、頭痛。
    膀胱経行けば、頭重、肩こり。
    血の変化「肝血が乾く」と肝経の病症が出ます。
    これらの「素因」に内傷(七情:喜怒憂思い悲しみ恐れ驚き)のストレスが加わり発症しています。
経絡的には、
  • 腎経の変動 (この病症が比較的多い。) 冷え、のぼせ、小便が近い、足腰の冷え、頭重、耳鳴り。
  • 肝経の変動(血の変動なので、腎経とともに多い。)目眩、頭痛、 イライラ、怒りっぽい、不眠症、外部生殖器のトラブル(かゆみ)
  • 脾経の変動:体重節痛(身体が重く関節が痛む)、胃腸障害。
    肺経の変動:精神的病状(うつ病など)、肩こり、腕の痛みや湿疹。
    心経の変動:横隔膜上の上焦に虚熱鬱熱が上がり心を旺気させた結果、 陽蔵の心が昂ぶり、手の平が熱す、口乾き、心悸亢進、動機、胸内苦悶(胸苦しい)という心の旺気症状が現れます。
  • 更に病が進行すると・・・陽虚証タイプの更年期障害症状になります。
  • 陽虚証タイプは「陰虚内熱」の段階から更に気の働きである「陽の気」が虚してきて、心が冒され五感の異状(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の障害)、鬱的状態となり、そして肺気の循りが悪化して症状が出てくる。
  • 陰陽虚実の概念から診ると「更年期障害の症状」は「虚証」であり、内から生する病です。
  • 陰は虚しやすく陽は実しやすいのが「順」であります。
    だから、陰は実、陽は虚すは「逆」になり、陽虚証タイプは病が複雑で「気虚血虚」の病状を呈します。
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鍼灸の治療法

  • 更年期の症状は多岐にわたますが、上記の診断基準を駆使して証(治療方針)決定をします。
  • 肝心脾肺腎いずれの変動からの病症でも、本治法を中心にして、今現われている症状を標治法で改善していきます。
  • 「更年期障害」は昔から「血の道」と言われる症状ですので、当院の改善例でも肝経の虚実の治療が多いです。
  • 漢方薬の併用も改善効果を早めますので必要に応じてお勧めします。

漢方薬治療法では

  • 漢方では更年期障害の原因を、血(血行・ホルモン)の乱れを中心に、気(神経の働き)、水(水分代謝)の乱れも絡んで発症すると考えています。そして、加齢による機能低下(卵巣の機能低下など)に対して、身体が順応できるように、「血」・「気」・「水」の乱れ(身体のひずみ)を整えようとします。つまり、漢方では“身体のひずみ”を改善し、“根本療法”を行うことが大きな特徴になります。
    更年期世代や若い世代の女性では、血行・ホルモンの乱れを改善するために「トウキ」「シャクヤク」「センキュウ」「ジオウ」といった生薬を中心に対応することが大切になります。さらに、今の身体の状態に応じて、気(神経の働き)・水(水分代謝)、胃腸の働きを整えたり、新陳代謝を盛んにすることも必要になります。
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生理痛、不妊

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