漢方診断とは ・・・ g101 

   漢方診断とは ・・・

                 分類 番号 g101

東洋医学には独特の診察と診断方法があります。

これを漢方診断と言います。

ここでは、鍼灸の理論からの診察と診断方法になります。

漢方診断は4つの方法で人間の身体と病状を総合的に診察する方法です。

これを「四診」(ししん)と言います。

「四診」(ししん)とは、東洋医学の主体となる診断法です。

望(ぼう)・聞(ぶん)・問(もん)・切(せつ)の四つをもって四診と呼びます。

望・聞・問・切とは、望診、聞診、問診、切診のことです。

 

 「望診」とは、 身体を見ることで診断する方法です。

「望診」には顔面診・尺部診・舌診(ぜっしん)などがあります。

顔面診:顔の皮膚の色で診断を行う方法です。

尺部診:前腕前面の皮膚の色を見て診断する方法です。

舌診(ぜっしん)とは、舌の色や、舌を覆うこけ状の物(舌苔=ぜったい)を観察して診断する方法です。

 

 「聞診」とは、

「聞」は「きく」ことで、声の調子や、呼吸音だけなく、

体臭や口臭などの臭いを嗅ぐことも含まれます。

 

 「問診」とは、 現代医学の問診と同様に、様々な病状を問うことです。

主訴、自覚症状、家族歴、現病歴、既病歴、生活状態などを質問します。
(現代医学の各種検査データーも含む)

そして、経絡鍼灸理論の「問診」とは、
現代医学の問診と陰陽虚実 、五行論、に基づき様々な病状を問うことです。

 

 「切診」とは、「切」とは触診のことです。

患者様の身体に触れることで、身体の特定の部位に触れることで診断を行います。

「切診」には、腹診・切経診・脉診などです。

腹診:肝心脾肺腎を診ます。臍型も診ます。

切経診:十二経絡の流注を診ます。(身体を走行している気の流れのルートです。)

脉診: 脉状診(六祖脉)と比較脉診の2たつを診ます。

脉状診(六祖脉):浮・沈・数・遅・虚実。

比較脉診  : 寸口     関上     尺中
左手橈骨動脈: 心の脉    肝の脉    腎の脉
右手橈骨動脈: 肺の脉    脾の脉    命門の脉

検脉:手技の成否の確認と患者の治療軽重を診ます。

 

 ※

「四診」の診察が完成しますと自動的に診断が決まります。

と、同時に治療方針が決まります。

ここが東洋医学の優位な特徴です。

 

以上が「漢方診断」につての説明です。

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もう少し詳しくは次のリンクコーナーをご覧ください。

四診コーナー 分類 番号 b1

望診コーナー b101

聞診コーナー  b102

問診コーナー b103

切診コーナー b104

初学者用 経絡鍼灸教科書(トップページ)コーナー

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追記:

このコーナーでは鍼灸の診察診断法して「漢方診断」を述べましたが、

「漢方診断」にはもう一つ、

漢方薬の選薬方法としての診断もあります。

 

詳しくは次のリンクコーナーをご覧ください。

漢方薬の選び方コーナー

6つの内臓タイプをチェックしてコーナー

ゆっくり堂の漢方薬の特徴:1・2.コーナー

16種類の病気の改善例コーナー

 

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わかりやすい鍼灸のお話しコーナーに戻ります。

 

 

 

 

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