シャクリを止めるツボ
治療中に、しゃっくりをしています。
朝から出ていて止まらないとの事。
これでは、鍼灸ができません。
何とか止めなければ、
鍼灸師の面目が立ちません。
しゃっくりは、
横隔膜や呼吸補助筋の強直性痙攣により、
声帯が閉じて「ヒック」という音が発生します。
本人の意思で治すことは難しいですね。
けいらく鍼灸では、横隔膜の関係する経絡は三焦経が関わります。
手の少陽 三焦経: 三焦者.決涜之官.水道出焉.
心包経と共に相火といわれ、君火である心の臓に代わって、全身の支配と営衛の循環を主する。
その病は耳塞がり、耳鳴り、じろう、耳聾す。
目の鋭いじつう眥痛(まなじり)、咽頭腫れる。
この経のめぐる所が痛む。また、妊娠、下焦の病を発する。
臓象論:火性、背の第十三椎(第一腰椎)につき、
上中下焦に分かれて営衛の生成、伝与及び排泄を主る循環系統。
とうことになっています。
まず、しゃっくりを治すツボ
膈兪穴(第7・第8胸椎棘突起間の外1寸5分に取る.)
を、テイ鍼にて施術しました。
でも、止まりません。
次に、
子午治療の実際から、 脾経と三焦経を考え、、
公孫穴(絡穴:太白穴の後1寸に取る.)を施術。
でも、止まりません。
次に、
地機穴(げき穴:内果の上8寸、脛骨内側縁の骨際に取る.脛骨内側顆の下際から下5寸に当たる.)
のツボを施術したところ。
ピタリと止まりました。
よかった。
お客様にも喜ばれ、規定の鍼灸を施術しました。