帯状疱疹の改善例 01

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帯状疱疹の改善例

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帯状疱疹(ヘルペス)

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26歳、女性。 お仕事:医療関係。

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0x年9月、MK大学講師よりのご紹介にて来院されました。

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主な病状は、左足内側に発症した、帯状疱疹(ヘルペス)

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副訴として、

左耳の突発性難聴を同時に発症。

肩こり、生理痛、軟便、夜間尿数回あり。

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現病歴は、

病院での治療でステロイド剤の内服をした、ある程度、症状が改善したが、発症後2週間経過して、湿疹がまだ残り、耳の聞こえが全面的には改善していない。

慢性の生理痛あり。

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帯状疱疹は、免疫力の低下によりヘルペスウイルスが活動する病態であるので、

体力をつける鍼灸を中心にして、痛みをとる処置をします。

年齢的にもお若く、1ヶ月内の疾患であるので改善は速いと考察しました。

慢性の生理痛の改善は定期的な鍼灸治療が必要です。

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左照海穴・左三陰交穴・左血海穴・右承筋穴を処置しました。

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お灸治療1回にて、帯状疱疹の痛みは改善。

治療2回目で耳の聞こえもよくなる。

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まとめとして、あらためて、帯状疱疹(ヘルペス)は人間の自然治癒力を上げる鍼灸や漢方が有効である。

特に、痛みにはお灸が良い。

出来るだけ早めに鍼灸院に来院する事をお勧めします。

また、病院での治療と併用して、いっそうの効果を上げます。

 

上記、帯状疱疹の改善例の詳細。

帯状疱疹を1回のお灸で治した症例

26歳 女性  お仕事:医療関係。

「左足内側に発症した、帯状疱疹(ヘルペス)&左耳の突発性難聴」を同時に発症。

鍼灸施術後の患者様の感想:

鍼は初めてなので、
テレビで見た針では背中に何十本もされると覚悟して来ましたが、
そうではありませんでした。

山口先生の触診されたところが全て痛かったので驚きました。

そして、お灸をされた時は「ピッ」と痛みが走りましたが、

その後、その場所を指圧されても痛みが消えていたので魔法にでもかけられたようで初めての体験でした。

そして、それ以後、痛みは出ていません。

また、鍼は、足に1箇所、手に2箇所、背中に3箇所、じんわりと刺され身体が楽になりました。

あと、耳の治療だと思うのですが、耳の周りを数カ所チョチョと、
刺されましたが少しも痛くなかったです。

その晩はぐっすり眠れて、朝は爽快に目覚め、肩こりもなくなっています。

次の日に来院して同様の治療と左腰が重たい感じだったので、その部にお灸をしてもらいました。

その日から、耳がだんだんハッキリと聞こえる様になってきました。
病症の考察。

あらためて、主訴は、

帯状疱疹(ヘルペス)& 左耳の突発性難聴を同時に発症。

病院での治療でステロイド剤の内服をした、ある程度、症状が改善したが、
発症後2週間経過して、湿疹がまだ残り、耳の聞こえが全面的には改善していない。

帯状疱疹(ヘルペス)の発生部位は、

左足の下腿内側の全部と膝の上から大腿前面に面的に発赤、
水疱が出て、ピリピリした強い痛みが出た。

2週間後の当院への来院の時は、数ヶ所に赤い小丘疹(3ミリ径)が残っていた。
そして、
この部を指で圧すると極めて痛い、圧痛点であった。
その部位は、
左照海穴(内果の直下1寸、足の少陰腎経)
左三陰交穴の辺り(内果の上3寸、脛骨内側縁の骨際、足の太陰脾経)
左血海穴辺り(大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上2寸、足の太陰脾経)

右承筋穴(腓腹筋の最もふくらんだところ、足の太陽膀胱経)

副訴は肩こり、生理痛、軟便、夜間尿数回あり。

病院での診断名はヘルペス(帯状疱疹)& 左耳の突発性難聴。

1ヶ月前に「指圧研究会」にて背部の指圧を受け、
その後、体調不良の日が続いていた。
そして今回の病気を発症した。
また、
指圧の後遺症で青アザと違和感が、
両肩に天?穴、秉風穴辺りに最近まで残っていた。
天?穴(肩甲骨上角の外上方、手の少陽三焦経)
秉風穴(肩甲棘のほぼ中央上際、手の太陽小腸経)

腹証:
肺の所見、冷たくやや陥凹。肝の所見、左天枢から大巨穴に棒状を触れる。(於血の証)

背部:左膈兪、筋縮、左腎兪に圧痛。

脉状:

六祖脉: 沈・平・虚・軟。

比較脉診: 腎最も虚。

病症の経絡弁別

肝木経の変動:
赤い小丘疹、圧痛点:右承筋穴。肝の所見、左天枢から大巨穴に棒状を触れる(於血の証)。生理痛。

心火経の変動:
青アザと違和感が、両肩に天?穴、秉風穴。

脾土経の変動:
ヘルペスの発生部位。 赤い小丘疹、圧痛点:左三陰交穴の辺り、左血海穴辺り。軟便。

肺金経の変動:
ヘルペス(帯状疱疹)。腹診:肺の所見、冷たくやや陥凹。肩こり。

腎水経の変動:
左耳の突発性難聴。 赤い小丘疹、圧痛点:左照海穴。夜間尿数回あり。 左膈兪、左腎兪に圧痛。比較脉診: 腎最も虚。
証決定: 腎虚に弁別。

適応側 : 右 適応側とする。

予後の判定:
年齢も若く、生来は健康体であるので、病状回復も早く予後は良と判定する。
が、生理の問題は、長期の治療が必要と判断、その旨を本人伝えました。
本治法:(銀鍼1寸1番鍼にて、)右腹溜穴を補法。

標治法:
ヘルペスの発生部位、赤い小丘疹、圧痛点に対して、お灸。
施灸部位は左三陰交穴、左血海穴、右承筋穴の3箇所のみ。

左耳の突発性難聴に対して、
両三陽絡穴に銀鍼1寸1番鍼にて、補法の手技。耳の周りを補的散鍼。
治療後の考察:

ヘルペス(帯状疱疹)は、日常生活の無理が重なり、免疫力が落ちて、
身体に潜んでいたヘルペスウイルスが出て身体の左右のどちらかに1本の神経に沿って、
赤い小丘疹や、小水疱が帯状に現れます。

また、
突発性難聴とは 突然に 耳が聞こえなくなる病気をいいます。

患者様は医療関係の指導的立場の方ですが、実験的施術を研究される過程で、
1ヶ月前に「指圧研究会」にて背部の指圧を受け、
その後、体調不良の日が続いていた。
そして今回の病気を発症した。
また、
青アザと違和感が、両肩に天リョウ穴、秉風穴辺りに最近まで残っていた。
ここの経絡はいずれも耳を通過しています。
(天リョウ穴、手の少陽三焦経)(秉風穴、手の太陽小腸経)なので、
突発性難聴が発症する遠因になったと思われます。

また、
同時期にヘルペス(帯状疱疹)を併発したのは、
肝の所見、左天枢から大巨穴に棒状を触れる(於血の証)。
生理痛。
腎水経の変動、夜間尿数回あり。左膈兪、左腎兪に圧痛。
比較脉診: 腎最も虚。
のベースがありますので、
免疫力が落ちて、今回の病状が出たものと考えられます。
古典にゆわく。

鍼灸重宝記より、 「耳病」

耳は腎に属して、竅を少陽の部に開。
会を手三陽の間に通ず。腎に関かり脳を貫く。
故に腎虚するときは耳聾して鳴る。
両耳腫痛み、あるひは膿を出すは、腎經の風熱なり。
口苦く、脇痛み、寒熱往来は、少陽膽經の風熱。
左の耳聾は、忿怒、膽の火を動す。
右の耳聾するは、色慾相火を動ず。
両耳倶に聾するは、厚味胃火を動ず。
あるひは、気によつて閉る者あり。
あるひは、痰火に因て耳鳴ものあり。

これから考えますと、

「左の耳聾は、忿怒、膽の火を動す。」ですので、

左の耳が聞こえないのは、

イライラや怒の内傷が、
胆経の相火を動かして発症したと考えます。
なお、施灸の手技は、
東洋はり医学会 中田光亮先生の講演から、
ヘルペス「帯状疱疹」をお灸の手技で治す方法を紹介されていましたので、
今回はその手技に基ずき施灸をいたしました。

結果お客様に大変喜ばれました。

 

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