問診

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 問診(もんしん)

                                        項目 番号 b103

「問診」とは病人様の、病状を問うことです。

初めに、「主訴」を質問します。

主訴は病人様が一番に改善したい病状です。

次に改善したい項目が「副訴」になります。

そして、

自覚症状、家族歴、現病歴、既病歴、現代医学の各種検査データー、
生活状態などを質問します。

また、

経絡鍼灸での「問診」においては、経絡変動での質問をします。

経絡変動とは、十二経絡の症状を5つに分別する作業です。

1、肝木の変動(肝経・胆経)
2、心火の変動(心経・小腸経・心包経・三焦経)
3、脾土の変動(脾経・胃経)
4、肺金の変動(肺経・大腸経)
5、腎水の変動(腎経・膀胱経)

これが、病症の経絡弁別になり、証決定(診断・治療方針)の判断材料になります。

臨床実践上は、
患者さんを診療室に招きいれる時から、
望診が始まっていますし、
聞診、問診、切診、の四診の流れの中で行われます。

 経絡変動の質問内容とその変動の特徴について。

 1、肝木の変動(肝経と胆経)

① 食物や飲み物など食欲の質問です。
食欲はないが食べられる。 脂こい物は食べられない。吐き気。消化不良。

② 大便についての質問です。 未消化の下痢がザーッと出る。便秘と下痢が交互にくる。

③ 小便についての質問です。   尿失禁。尿がでない。

④ 睡眠についての質問です。   不眠症。 興奮して眠れない。

⑤ 皮膚についての質問です。
爪にツヤがない。サメ肌。肌、カサカサして艶がない。薬疹が出る。(薬の副作用)

⑥ 肩や背中または生理の状態ついての質問です。
肩こり。 慢性の頚肩腕症候群。 右肩甲間部のこり。五十肩。

⑦ 腰部の状態ついての質問です。
前かがみ(前屈)で腰痛が悪化。 腰を回すと腰痛が悪化(胆経)。
寝返りが困難(肝実)。下肢にかけての痛みを伴う。 側腹部にかけて痛む。

⑧ 膝(ひざ)の状態ついての質問です。 膝の靱帯や腱に病変。膝がカクッとなる。

⑨ 頭部の状態ついての質問です。 側頭部の痛み。頭蓋内部の痛み。 回転性のメマイ。

⑩ 腹部の状態ついての質問です。 わき腹の痛み。卵巣の病気。上腹部の痛み。(へそより上)下腹部の痛み。

⑪ 風邪引きに伴う症状についての質問です。
ストレスで熱をだす。鼻水。 鼻詰まり。吐き気。風邪にあたると体調不良。

 2、心火の変動(心経・小腸経・心包経・三焦経)

① 食物や飲み物など食欲の質問です。 胃が張る(膨満感)
② 大便についての質問です。 緊張すると下痢になる。
③ 小便についての質問です。 尿量が少ない。色が濃い。
④ 睡眠についての質問です。 夢を多くみて眠れない。昼間、横になりたい。
疲れが取れないで眠い。
⑤ 皮膚についての質問です。 かゆみ。手の平のほてり。小水疱。
⑥ 肩や背中または生理の状態ついての質問です。
心臓病。 動脈硬化症。 右の肩背のこり(三焦経。)
五十肩で後頭部に手を回すと痛い(三焦経)。
左の肩背のこり(小腸経)。 五十肩で腰に手を回すと痛い。
⑦ 腰部の状態ついての質問です。   背中から腰にかけて痛む。
⑧ 膝(ひざ)の状態ついての質問です。膝のリュウマチ。
⑨ 頭部の状態ついての質問です。 側頭部の痛み。頭蓋内部の痛み。 耳鳴り。:三焦経
⑩ 腹部の状態ついての質問です。 消化不良。清水を吐く。
⑪ 風邪引きに伴う症状についての質問です。
熱が出て体調不良。インフルエンザ。ウイルス性。熱が続いている。のどの痛み。

3、脾土の変動(脾経・胃経)

① 食物や飲み物など食欲の質問です。
食欲はあるが食べられない。ゲップが出て不快。食べてもすぐお腹がへる。
食欲旺盛。 常識では考えられないものまで食べて平気。
② 大便についての質問です。
便秘。軟便。下痢。
オナラをすると病状が改善する。排便をすると病状が改善する。
便意はあるが出ない。夜明け前に下痢をする。
③ 小便についての質問です。 尿が出にくい。
④ 睡眠についての質問です。 朝、起きれない。健忘症。寝ても寝たりない。
⑤ 皮膚についての質問です。 ヘルペス。 湿疹。
⑥ 肩や背中または生理の状態ついての質問です。  肩や背中がだるさ。
⑦ 腰部の状態ついての質問です。 睡眠中、痛みで目が覚める。仙骨や仙腸関節が痛む。
⑧ 膝(ひざ)の状態ついての質問です。
膝の痛み。膝の内側の痛み。膝の外側の痛み。膝に水が溜まる。膝の冷え。
⑨ 頭部の状態ついての質問です。 前頭部の痛み。締めつけられる様な頭痛。メマイ・フラツキ。
⑩ 腹部の状態ついての質問です。 腹が張ってその痛みが移動する。下腹部の痛み。みぞおちの痛み。精神的ストレスから腹痛。消化不良で清水を吐く。子宮の病変。
⑪ 風邪引きに伴う症状についての質問です。
食生活の乱れからの風邪。徳利病。(アルコール飲み過ぎ)働きすぎ。 性生活の乱れ。嘔吐。 節々の痛み。

 4、肺金の変動 (肺経・大腸経)

② 大便についての質問です。 何度もトイレに行く。 便を出して、脱肛する。
③ 小便についての質問です。 昼間の小便の回数が多い。
④ 睡眠についての質問です。 寝つきが悪い。
⑤ 皮膚についての質問です。 皮膚病がある。アトピー。 尋常性乾癬。
⑥ 肩や背中または生理の状態ついての質問です。
肩こり。五十肩で側方に手を上げると痛い。:五十肩で前方に手を上げると痛い。
⑦ 腰部の状態ついての質問です。 風邪を引いて腰痛になった。寝返りが困難。じっとしていても腰痛を覚える。
⑧ 膝(ひざ)の状態ついての質問です。 膝の皮膚が乾燥。
⑨ 頭部の状態ついての質問です。 頭が重い。
⑩ 腹部の状態ついての質問です。 便秘を伴う腹痛。昼間の頻尿を伴う腹痛。気魄がなくなり腹痛。
⑪ 風邪引きに伴う症状についての質問です。
咳が出る。のどの痛み。鼻水。くしゃみ。皮膚の乾燥で体調不良。

5、腎水の変動(腎経・膀胱経)

① 食物や飲み物など食欲の質問です。 食欲はあるが食べられない。
② 大便についての質問です。
慢性の下痢。慢性の便秘。 大便が出てもスッキリしない。お腹の裏が引きつる。
一週間以上の便秘。 大便が出てもスッキリしない。お腹の裏が引きつる。コロコロ便。
③ 小便についての質問です。
おねしょ(尿失禁)。夜間に小便に行く。尿量が多く色は希薄。
④ 睡眠についての質問です。
眠りが浅い。怖い夢を見る。夜間、トイレに起きる。 朝早く目が覚める。
⑤ 皮膚についての質問です。 足の裏がほてる。
⑥ 肩や背中または生理の状態ついての質問です。
慢性の頚肩腕症候群。 五十肩で骨や軟骨に異常。 右上の背中の痛み。
⑦ 腰部の状態ついての質問です。
生理痛。生理不順。おりもの。生理の量が多い。 生理の量が少ない。
肩や背中がの重だるさ。 後屈で痛み。下肢にかけての痛み。
⑧ 膝(ひざ)の状態ついての質問です。膝に水が溜まる。膝関節変形。 腰痛を伴う。
⑨ 頭部の状態ついての質問です。
後頭部の痛み。頭頂部の痛み。後頭部の痛み。頭に向きを変えるとメマイがする。
⑩ 腹部の状態ついての質問です。
下痢を伴う腹痛。夜間の頻尿を伴う腹痛。しぶり腹。
⑪ 風邪引きに伴う症状についての質問です。
寒さを背中にゾクゾク感じる。のどの真ん中が痛む。

 

※ 問診は診察の初めに予診表での記載を病人様にお願いする場合もあります。

 問診のポイント。

予診表病症別、早見表。b103-1

b103-1

- 参考図書 -

著者:柳下登志夫先生「経絡治療学原論上巻臨床考察‐基礎・診断編」より、

【 】( )は山口一誠の考察文です。

問 診

頁:28・から、

【 四診のポイント:患者が来院したら、その人本来の元気で健康な姿をイメージする。】

診断は望・聞・問・切から順を追って、あるいは慣れてくると同時に進められる。

この時、治療家はまず『平人』をシッカリと心に描き、

目の前にいる患者のどこが異なっているかを知ることから始まる。

頁:16・

【 問診:四肢は何れも経絡変動は明確である。しかし、躯間に於いてはその限りではない。】

痛み・痺れ・痒みが経絡に沿って訴えられる。
例えば、胆・膀胱・胃経の痛み・痺れを訴えられる。
また、下肢第一肢(肝・脾)第四肢第五肢(胆・膀胱)の異常感、
上肢にあっては母指と示指でものを摑もうとすると力が入らない、あるいは熱感を感じる。
(肺経)何れも経絡変動は明確である。
しかし、躯間に於いてはその限りではない。

経絡鍼療(第484号)平成23年2月号 掲載 ―(第484号)―p60下段

【診 断: 夢診断: 肺経の変動:】

【 肺経の変動:気が休まらない夢は、肺実。 気がゆったりするような夢なら肺虚。】

頁:141

【 問診のポイントは、患者の必要情報を聞き出す事、それらを経絡治療の観点で処理する事である。】

四診法の最初は、患者が訪れた時から始まり、

問診はその際訴える主訴・愁訴始まるが、

ここで言う問診法は患者から得た情報を経絡理論に当てはめて処理する。

〔食欲・便通・睡眠・生理・出産・年齢・住所・職業・の問診は具体的である事。〕

一過性疲労の問診について。

次の点に注意、

患者の病気に対する意識あるいは表現力を考慮する。

要するに問診は、患者から如何にして必要な情報を聞き出すか、

そしてそれらを経絡治療の観点に立って如何に処理するかの2点が重点である。

五臓の色体表応用の問診について。

肝木は眼・筋・爪、
心火は舌・脉・毛、
脾土は唇・肌・乳、
肺金は鼻・皮膚・息、
腎水は耳・骨・髪。

それぞれ関連したものとして証に繋がる場合が多く、
また五役の色・臭い・味・声・液、等も同様であるが、
兎に角それらの一つや二つにこだわり過ぎる嫌いがあるが、
それが主であるか従であるかの見極めが必要であり、
機械的、数量的観察を超えた所での纏め方に東洋医学の特色がある。

〔 経絡治療の範囲の見極めも大事。患者の幸せが一番。〕

〔例えば、〕肝木の変動で目の症状を訴えて来た場合、
加齢による白内障なら、病院での眼内レンズの処置が良い結果を生む事が多く、患者にこれを勧める。
そして、手術後の異常感を生じたら鍼灸治療を施す。

心火の変動で心臓のペースメーカーを医師から勧められた患者から、
鍼灸でなんとかして貰えないだろうかと言われた場合、
患者が一過性の意識障害、手足の捻挫・打ち身など軽い外傷も治りにくい。
手足が痺れる、物を取り落とす・躓(つまず)きやすい等を伴えば、
病院でのペースメーカーの処置を勧めるのが患者の幸せに繋がる。

頁:144

・十二経の病症と問診。

問診に当たって十二経病症は、虚実が表裏に出る事を認識しておく必要がある。

・五臓六腑および十二経の病症と問診。

ここでは原論を記し、私(柳下)の臨床上の注意(付記)を一言ずつ付け加えておく。

一、肺および肺経

原論: 気を主る臓腑経絡であるが故に、精神的な病、呼吸障害、咳嗽、喘鳴、肩こり、胸部膨満感、
肩背 胸部痛、肺経の経絡の痛み、頻尿、鼻の病、皮膚病。

(付記): 精神的な病と言っても肺虚状態とは限らず、実を示す場合も多い。また、心及び心経の実に相剋されて虚す場合もあって、肺、肺経の虚を救う目的で心火に処置を加える事もかなりの例がある。また頻尿に対する肺経への処置は、器質的な疾病に対しても効果が高い。

二、大腸および大腸経

原論: この経の経絡、即ち目、歯、咽喉、およびこの経、過ぐる所、
手の第二指(人差し指)に及んで腫れ痛む。 腹痛、腹が鳴る、下痢、便秘、悪寒戦慄す。

(付記): この経の流注は湿疹や皮膚炎があり、邪気が客していたり、その後に血の滞りを残している時がある。これらを処置する時は、〔症状は〕軽いが長年患者を苦しめていた病症を消失させる事にも繋がる。

三、胃および胃経

原論:身体の前を通過し、腹部膨満、胃部疼痛、嚥下困難、食欲不振、あくび、悪寒戦慄して精神不安定、
鼻血、顔面麻痺、口角発疹(ヘルペス)、頚部腫痛、膝の腫脹、疼痛、および胃経の通りが腫れ痛み
足の第二、第三趾(指)用いられず。

(付記):患者の訴えで、身体の前が寒く、何もしたくないと言う時は虚を認め、じっとしていられず、走り、高き所に登り叫びたいという患者がいる。これは胃経の実で起こる。 これらは薬物治療である程度抑えられても、確実に消失させる事は難しく、胃経の虚実を調整する事により成功する。

四、脾および脾経

原論:胃経と共に後天の原気を主るが故に、急性病の際は脾虚が多い。 消化障害、湿邪による病、浮腫、
全身倦怠、体重節痛、食欲不振および過食、心下部疼痛、腹痛、下痢、膨満、舌根の硬直、動気、
嘔吐、おくび、尿閉、・黄疸、膝の内側腫脹、冷感、足の第一趾(指)用いられず。

(付記):ここに一言付け加ておかなければならない病症として「頭位置変換性の眩暈」である。
実が多く、虚は足が地に着かず身体がふらつく。

五、心および心経

原論:君火であるから意識障害、五感の変動( 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚 )はこの経に属する。
咽喉渇き目の横赤、発熱、疼痛、化膿性疾患、かゆみ、汗出て胸内苦悶、季肋痛、げっぷ、
肩甲間部痛、上腕内側痛、手掌熱して痛む。

(付記):ここで注意すべきは意識障害と言語障害である。瞬間的に意識を失う回数が多い。
或いは患者の話す事と現実が時々一致しない等があれば、
慎重に対処する必要を感じなければならない。

六、小腸および小腸経

原論:腹の小心といわれ下腹部痛、便秘、腰から精巣に及ぶ疼痛を主る。目黄ばみ難聴、下顎部腫脹、
耳前、頸(首)、肩、上肢にわたり、この経、過ぐる所の腫痛、熱感。

(付記):難聴、眩暈、顎関節の痛み、耳前、耳下部腫脹、
これらにより《頭部に病症》を起す時もあり、この経との関係が深い。

七、膀胱および膀胱経

原論:この経は鍼灸師にとって最も縁の深い部位を支配している。従って、額、頭頂、頭後、後頸、背、
腰、大腿、下腿、下腿の後側にあたり、この経実する時は熱して腫痛し、 虚する時は冷えて痺れ、痛み、足の第一趾(指)用いられず。 目、鼻の病、逆上頭痛、癇癪(かんしゃく)、精神障害、尿意頻数および尿閉、膀胱痛、便秘、痔疾、悪寒、発熱、太陽病。

(付記):注意すべきは、とにかく鍼を深く刺鍼しがちになる事である。
この経は、浅き処置して効を上げる時、後に誤治反応の様な不快感を残さない。

八、腎および腎経

原論:先天の元気を主るが故に、この経が虚すれば恐怖し、精神不安、飢えて食を浴せず(食欲はあるが食べられない。)顔面黒色、視力障害、難聴、意識不鮮明、性欲減退、痙攣縮小、疲労困憊、腰、下腹部冷痛す。
これ動ずる時は咳嗽、血痰、胸痛、寝汗、あくび、くさめ、咽頭腫痛、逆上、動悸(うごきわななく)、黄疸、下痢、脊柱と大腿内側痛、下肢の運動麻痺と冷感、足底の熱感と疼痛。

(付記):この経は薬害によっても大いに侵され鍼灸師を惑わし、その一方では、腎経を久しく(長く)用いてこれが動じ、病症を引き起こすに至ることもあり、術者は、この経に施術した後、数日に渡る観察・診察が重要である。
 

九、心包および心包経

原論:この経は相火であり心の代行を主る。その病症は妄(みだ)りに笑い、顔面赤色、目黄ばむ、
手掌熱感、前腕痙攣、側腹部膨満感、動悸、心部痛。

(付記):この経の変動は、一見健康そうに見える事があり、特に経が実になっている場合がそうである。
心包経の実証の処置は知っていても、実際には行わない術者が多いので、ここに再び記す事にする。

十、三焦および三焦経

原論:相火であり気血循環を主る。故に西洋医学の如く総ての病症に関係がある。その病は下焦の主りによる下腹、腰部の冷感、疼痛、尿閉、浮腫。 また、この経、過ぐる所、に当たって難聴、耳鳴、咽頭腫痛と閉塞、上腕、前腕の痛み、手の第四指用いられず。

(付記):この経は証に関係なく虚実を生じ、病症を引き起こす。いつもこの経を意識して、処置を施す心構えを持ち、これを観察し、刺鍼法を考える。

十一、胆および胆経

原論:この経は身体の半表半裏(側面)を通過するが故に、側頭、側頸、腋窩、側腹、股関節、大腿・下腿の外側等、この経の過ぐる所に当たり熱腫、冷感、麻痺、腫瘤等を発し、足の第四趾用いられず。またその病は、息して口苦しく、心下部不快感、イライラして咳唾す。皮膚光沢無く、頭痛、顎下痛み、寒熱往来して汗出とろめく。

(付記):比較脉診に当たってはこの経が実を示す頻度が高く、処置したくなるものである。しかし、容易に他の脉位と平らかにならず、ついつい刺鍼し過ぎてしまう。その結果は、頭のてっぺんから足先まで及んで、良くなれば患者・術者共に喜べるが、負に出るときは共に災難を引き寄せる破目に陥る。禁鍼・禁灸穴のような経絡である。

十二、肝および肝経

原論:ホルモン系(内分泌)に関与し、国に於ける将軍の官(国防大臣)と言われるが如く、邪気防衛の第一線を主る。従って、その症状は気高ぶり風邪による証を現す。振顫(しんせん:ふるえる)、めまい、心下季肋痛、視力現弱、難聴、頭痛、頬部腫痛、腰痛、陰嚢肥大、婦人性器痛、嘔吐、下痢、脱腸、尿失禁、閉尿、顔色および全身垢づきて光沢なし。

(付記):この経は情動に係わりが深く、これを正常に保たせる働きは「精神安定剤」等の比ではない。両刃の剣の使い方を定める。 診断は綿密に。
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詳しくは、
経絡治療学原論(上巻)臨床考察 ―基礎・診断編― をお読みください。

発刊:東洋はり医学会
http://www.toyohari.net/book.html

元東洋はり医学会会長の筆者:柳下登志夫先生が、
福島弘道著「経絡治療学原論(上巻)」をテキストとし講義した中で、
臨床上重要な箇所を抜粋したものです。
柳下登志夫著  定価3,000円 (送料400円) A5 230貢

※ 筆者柳下登志夫の60年に及ぶ治療経験、
1日100人を越える患者さんと向き合い、臨床を通して古典を再検討したものです。
時代により変わりつつある患者さんの病に十二分に対応できるバイブルとなっています。
現代に生きる経絡治療家には必携の書籍です。
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終わりに、

鍼灸師の先生方の、ご意見・間違いの指摘・などを、当院へお送りくだされば幸いです。

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ゆっくり堂 鍼灸院

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