◎ 経絡の五行変動 比較図表
急性下痢症 : 五つの分類。 (難経五十七難より)
1.胃泄。2.牌泄。3.大腸泄。4.小腸泄。5.大瘕泄(別名:裏急後重)がある。
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- 心火の変動
4.小腸泄。
小腸泄は下痢に膿血が混じって出て来る。
そして下っ腹が痛む。
小便が出なくなる。 - 脾土の変動
- 1、胃泄は、
消化不良が原因です。
消化せず色が黄色です。
胃は土に属する故に土の色の黄色なのかな。
これは気持ちよくグーッと下る下痢症です。 - 2.牌泄
牌泄は、お腹が張って下痢する。
胃泄の方はお腹が張らない。
下痢してお腹がぺシャンコになってしまう。
そしてご飯が、胃泄の方は食べられるが、牌泄の方は食べられない。
食べると直ぐに吐く。
吐逆する。嘔気は吐き気、吐逆と言うのは本当に吐く。 - ※「声なくして物あるを吐となし、声あって物なきを嘔となす。」と言うのが嘔と吐の区別です。
嘔と言うのは気だけの病、物を吐(は)かない。
吐と言うのは血の方も病んでいるから物を吐く訳です。
ウエッと呻いて吐物を吐くのは気も血も病んでいることに成ります。 - 肺金の変動
3.大腸泄。
大腸泄は食べなければ下らない。
食ると迫って来て下痢する。
臍の周りが痛む。
食後直ちに下腹部でゴロゴロと腸が動き、便が肛門にせまって来て我慢が出来なくなり、
大便したくなる、大使の色は白く、腸が常に鳴ってキリきりと甚しく痛む。
子供の大腸泄の場合は粘液便などが出る。そしてお腹が鳴ってチクチク痛む。 - 腎水の変動
5.大瘕泄(別名:裏急後重) - 大瘕泄の方は「裏急後重 」と言うのが主症状です。
- 裏急後重と言うのは、大便所へ行って終わって出て来ても何かお尻が下へ下がりそうな感じがする。
「裏急 」と言うのは「お尻が」と言う事で、「後重」は後ろへ重くなる。
便が出たい様だから便所に行くんですね。ところが出ない。
便所から出て来るとまた行きたくなる。行ってみると出な い。
これは痢病、ドツと下らずピリピリと渋る所謂「渋り腹」と言うものです。
そして
「茎中痛む 」は男根が痛む。 - ・
- 以上の下痢症の五つの分類は、重要な経絡鍼灸理論の区別の方法である。
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