ぎっくり腰の治療例と、ぎっくり腰の予防法
※ 今回の症例の後に「腰痛症改善の参考資料」を書いています。
これを読んでもらえると「ぎっくり腰」の予防になると思います。
治療例 :ぎっくり腰
患者様プロフィール: 女性 43歳
来院年月:2014年11月
病状の特徴と経過:
今日の朝、洗濯物を干そうとして横に置いた洗濯籠から
タオルを持ち上げた瞬間腰に激痛が走り腰が痛みだした。
洗濯ものもそのままにして、タクシーにて来院されました。
治療の予測:
ぎっくり腰症状がでて直ぐに来られましたので治療効果も早く、再来院回数も少なく緩解すると思われます。
漢方診断と施術内容:
痛みは前屈で増悪します。腹部はつやなく虚して軟弱です。背部は緊張して、腰部は脾兪から腎兪辺りが虚しています。
証決定は切経と脈診から「肺虚肝実」として、
本治法は精気を補い、気の流れを循環させる手法を行ないました。
標治法として、虚実補瀉法をおこないました。
立位になってもらい前屈をしてみますと、当然ですが痛みが残っていますので、
痛む部に鍼をあて運動鍼を施し、険脉して今日の治療を終了しました。
患者様へのアドバイス:
腰の筋肉に負担をかけない為と腹部に力を補う為にサラシを巻くように指示しました。
その後、連続3日来院され完治されました。
※ 腰痛症改善の参考資料として、
ぎっくり腰の起こる原因は、
物を持ち上げる時、その物の軽重を目で判断するから、失敗が起こる。
目測を誤り、軽いものを重いものを持つ体制で持ち上げると肩すかしの状態になり身体の気のバランスが崩れる。
また、 重いものを軽く見て持ち上げるとこれこそ腰にズンと負担が掛かるそして、身体の気のバランスが崩れる。
ぎっくり腰を悪化させるもの・・・
パソコン入力作業は気の損傷があるので、「ぎっくり腰」をさらに増悪させる。
「ぎっくり腰」になり易い人のタイプは、
思慮浅く行動する人、気分で行動する人、 気移りしやすい人、飽きぽい人、
思い込みの強い人、他にも色々なタイプあり・・・
五行論から考えると、
腎と心の相剋のバランスが崩れ、物の計算が不明瞭になると、物の軽重を測れない。
「ぎっくり腰」の予防方法は「物」の軽重を身体で測る事です。
これは物だけに限らず、「物と者と事」の軽重を身体と心で測ることだと思います。
詳しくはゆっくり堂のHP『ぎっくり腰』をご覧ください。
http://yukkurido.jp/shinkyu/tirei/ti024/
ゆっくり堂鍼灸院 山口一誠
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