足の痺れ ti04

足の痺れ

けいらく鍼灸における実践例。

第1回目  平成21年4月

肺虚証にて。

本治法: 治療穴。

右、太淵穴にテイ鍼をゆっくり穴所に近づけ、
抵抗を感じたところで止め、
ゆっくりと抜鍼しました。

険脉すると、
脉状はやや硬さがとれ、数も少しおさまりました。
そして、肺の脉が出てきました。

続いて、銀鍼寸1番鍼にて、右、太白穴を経に従い取穴。
押手を軽く構え、穴所を凹ませない程度に密着させ、
刺手は、鍼柄を指腹で柔らかく持ち、
鍼全体を感じ、鍼柄と鍼体の境目に意識を集中させ、
押手と穴所によって鍼尖に空気を触れさせない様にしながら、
鍼体がたわまないよう、鍼尖を柔らかく穴所に接触させ、
鍼尖が自然に吸い込まれるまで待ち
鍼尖の気の動きを窺がいながら鍼を進めました。
また、
刺鍼中は押手に生気が充実し続けるように注意をはらいながら、
気が至るのを度とし、左右圧をスーッ加え、
すばやく抜鍼と同時に、鍼口を閉じる補法を行いました。

険脉すると、
脉状はさらに、柔らかく伸びのあるものに感じました。
そして、碑の脉が出てきました。

陽経は、膀胱の虚。胆、胃、に虚性の邪(枯れた草の葉様の艶と潤いのない脉 状)を感じましたので、
まず、飛陽穴を銀鍼寸1番鍼にて補い。
次に、用鍼:ステンレスの1番鍼にて、
胆経の光明穴と胃経の豊隆穴に、枯(こ)に応じる補中の瀉法を行いました。

経絡の流れに逆って取穴し、
押出を構え。刺手は竜頭を軽く持ち、
補法の手さばきで2~3ミリ刺入し、
硬結に当たった所で鍼を留め、
充分に補った後、幅狭に抜き刺しを軽く加え、抵抗が取れたので、
押手の下面にて穴所に密着させ、スーッと抜き去る。手法を行いました。

険脉すると、
脉状はさらに、柔らかく伸びのあるものに感じました。
また、臍が少し縮みました。

本治法を終了し、標治法に移りました。

標治法:

左ムノ気衝穴のゴム粘土様に対しては用鍼:
ステンレスの1番鍼にて、
腹部側と足側より所見を挟むように2方向より、
硬いコリとコリの間の虚の部に皮膚表面より鍼尖をすべりこませ、
抵抗の部を感じたのでその抵抗の部よりさらに1ミリ程度刺入し静かに抜き刺し をくり返して、
抵抗が緩んだところで抜鍼。
あと鍼口を閉じる。手技を行いました。

腰部:
左腎兪・志室穴の病邪の硬結(流体物)をステンレスの1番鍼にて、
瀉して生気をめぐらせ、緩めて、
抵抗が取れたので、押手の下面にて穴所に密着させ、
スーッと抜き去る。手法を行いました。

右腎兪・志室穴の虚の部は、補法をほどこしました。

臀部:
左臀部中央の部:5ミリから1センチの深さの部に直径3センチのゴム粘土様の 柔らかい物に対しては、
坐骨神経の改善の手技を行いました。
用鍼:ステンレスの1番鍼にて、
所見の部に1センチほど刺入し鍼を留め、
患者の呼吸を計りながら、
五呼吸目に、静かにゆっくりと抜き去る。
手法を行いました。
施術後この部の所見は消えました。

左下腿後面ふくらはぎの所見には、
ステンレスの1番鍼にて、委中・合陽・承筋・ 承山・飛陽・附陽・崑崙穴をそ れそれ軽く補い。
あと、
合陽・承筋・ 承山・飛陽・附陽・崑崙穴に、
小指大の知熱灸を一壮行い終了しました。

終了後、険脉すると、陰陽共に整い。
脉状はさらに、柔らかく伸びのあるものに感じました。
治療後の病人様の感想は、
ふくらはぎの感覚が少し戻ってきた。
痺れはまだあるけど、温かい感じがする。
2回目の来院の折には、

椅子に腰掛けての仕事中、
常に痛みありがあったが左臀部中央に痛みが消えていている。
また、
左そけい部の痛み。
左足首の痛みもなくなっているとのこと。

足のしびれでお困りの方。

けいらく鍼灸をお試しあれ。。。。

 

 

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