足底痛の改善例 ②
患者は、年齢9歳の女子です。
主訴は右の足底痛です。
主訴の発症時期:平成24年1月に発症しました。
原因に感じている症状は、
小学校の体育の授業で、手足車競技中、
男子生徒から両足を保持され両手での走行中に、
右足に痛みがでました。
体育の先生が手当てとして右足首を握り、
背屈を2回ほどしたところ、
痛みがいっそう増して、歩行困難になりました。
その後、病院での検査を受けましたが、
筋肉、神経、骨、にも異常はないとの診断を受けています。
しかしピリピリした痛みがあり、
右の足は床につけません、
そして靴も履けませんので、
松葉杖の生活になっています。
病院での診断が原因不明との事で当院に来院されました。
母親は東洋医学での解決を望んで来院されました。
触診:
主訴部、右の足底痛は、痛みの強い順番に、
足底踵骨隆起辺り、商丘穴辺り、
またこの部には5センチ経の浮腫があります。
あと、太白穴辺り、湧泉穴辺りです。
軽い触診では、痛みは出ませんが、
軽く圧するとピリピリした痛みが出ます。
右足が左に比べ冷えています。
腹診:略。
脉診
1、脉状診:浮・数・緊の六祖脉を判定し、
2、比較脉診:右手寸口沈めて肺最も虚、浮かせて大腸実。
問診から、学校の対応に不安を強く持っている。
・ 治療方針
「内傷いらずんば外邪いらず」の経絡治療の原則から、
肺金経の変動である「不安感」を和らげることで、自然に改善すると考えた。
よって、治療はテイ鍼にて、本治法をおこない。
標治法として、円鍼にて、背部の上下左右の虚実を整え、
患部は2ヶ所ほど、虚の部を補う。
・ 合計4回の鍼灸治療で緩解する。