経穴と主治、太陽小腸経 6r

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経穴と主治、手の太陽小腸経(19穴)

 経穴と主治、 6r

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経穴目次、手の太陽小腸経(19穴)

、☆の記号は『鍼灸重宝記』で取り上げている経穴です。

経穴名

1 少沢(しょうたく)
2 前谷(ぜんこく)    ☆
3 後谿(こうけい)    ☆
4 腕骨(わんこつ)
5 陽谷(ようこく)    ☆
6 養老(ようろう)
7 支正(しせい)
8 小海(しょうかい)
9 肩貞(けんてい)
10 臑兪(じゅ ゆ)
11 天宗(てんそう)
12 秉風(えいふう)
13 曲垣(きょくえん)
14 肩外兪(けんがいゆ)
15 肩中兪(けんちゅうゆ)
16 天窓(てんそう)
17 天容(てんよう)
18 顴髎(けんりょう)
19 聴宮(ちょうきゅう)  ☆

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参考:五要穴等の取穴文章と取穴写真図

ゆっくり堂鍼灸院の取穴文章と取穴写真図を掲載します。
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経穴と主治詳細、手の太陽小腸経 (19穴)

注1、文一行目は鍼灸学校にての流注番号、経穴名、所属経絡、取穴部位の記載です。

注2、『鍼灸重宝記』の経穴と主治は、

経穴名:
取穴:
灸法:
針法:
主治:
の順に掲載します。

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1 少沢(しょうたく) 井金穴 小指尺側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分に取る.

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2 前谷(ぜんこく) 栄水穴・ 所属経絡:小腸経・ 取穴部位:第5中手指節関節の下、尺側陥凹部に取る.

『鍼灸重宝記』  前谷 ぜんこく (二穴)

取穴: 手小指の外側ら 、小ゆびの本節のまへにあり、拳を握れば小指の本節の前後に折目出る 、
ーー:前のおりめは前谷、後の折目は後谿(こうけい)なり 。
灸法:灸ー壮三壮。
針法:針一分、留ること三呼、
主治:
熱病、汗出ず、瘧(おこ)り  、てんかん、耳鳴、 こうひ、頚項頬はれ、鼻塞、咳嗽、吐血、肘いたみ、産後乳なき を治す。

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3 後谿(こうけい) 兪木穴・ 所属経絡:小腸経・ 取穴部位:第5中手指節関節の上、尺側陥凹部、手を握ってできる横紋の端に取る.

『鍼灸重宝記』 後谿 こうけい (二穴)

取穴: 前谷(ぜんこく)の後にあり 。
灸法:灸一 壮。
針法:針一分、 留ること二呼、
主治:
熱病、汗出ず、瘧(おこ)り  、てんかん、耳鳴、 こうひ、頚項頬はれ、鼻塞、咳嗽、吐血、肘いたみ、産後乳なき を治す。

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4 腕骨(わんこつ) 原穴 手背尺側にあり、第5中手骨底と三角骨の間の陥凹部に取る.

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5 陽谷(ようこく) 経火穴・ 所属経絡:小腸経・ 取穴部位:手関節後面にあり、尺骨茎状突起の下際陥凹部に取る.

『鍼灸重宝記』 陽谷 ようこく (二穴)

取穴: 手外の側ら小指の後、外踝(そとくるぶし)の下、腕の文の中。
灸法:灸三壮、
針法:針二分、留こと二三呼。
主治:
目眩、 てんかん、 脇いたみ、 頚頷腫(くびあごの腫物)、 耳きこえず、 虫牙、小児木舌(腫脹した舌?)、 手しを呑ざるを。

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6 養老(ようろう) 郄穴 陽谷穴の上1寸で、尺骨茎状突起と尺骨頭の間の陥凹部に取る.
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7 支正(しせい)         絡穴 陽谷穴から小海穴に向かい上5寸、尺骨後面のほぼ中央に取る. (注)手を胸に当てて取る.
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8 小海(しょうかい) 合土穴 上腕骨内側上顆と肘頭の間、陥凹部、肘を半ば屈曲して取る.(注)尺骨神経溝に当たり、尺骨神経が走る.
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9 肩貞(けんてい)  腋窩横紋の後端から上1寸に取る.
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10 臑兪(じゅ ゆ)  腋窩横紋後端の上方で、肩甲棘外端の下際陥凹部に取る. (注)肩甲棘外端は、肩甲棘から肩峰への移行部とする.
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11 天宗(てんそう)  棘下窩のほぼ中央に取る.
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12 秉風(えいふう)  肩甲棘のほぼ中央上際に取る.
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13 曲垣(きょくえん)  肩甲棘内端の上際で、棘上窩に取る.
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14 肩外兪(けんがいゆ)  肩外兪(けんがいゆ)  第1・第2胸椎棘突起間の外3寸、肩甲骨上角の骨際に取る.
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15 肩中兪(けんちゅうゆ)    第7頸椎と第1胸椎棘突起間の外2寸に取る.
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16 天窓(てんそう)  下顎骨の後下方、胸鎖乳突筋の前縁で、扶突穴と天容穴のほぼ中央に取る.
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17 天容(てんよう)  下顎骨の後ろで、胸鎖乳突筋の前縁に取る.
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18 顴髎(けんりょう)  外眼角の直下で頬骨の下縁、陥凹部に取る.
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19 聴宮(ちょうきゅう)  所属経絡:小腸経・ 取穴部位: 耳珠中央の前、陥凹部、顎関節後縁に取る. (注)浅側頭動脈拍動部に取る.

『鍼灸重宝記』聴宮(ちょうきゅう)(二穴)

取穴: 耳の前に円くひらつく尖あり 、是を珠子といふ。 其前に小豆を容る程の陥みある所。
灸法:灸三壮。
針法:針三分、
主治:癲癇(てんかん)、心腹つかへ、 音不出、聤耳(ていじ:みみだれ)、 耳鳴、 耳塞を治。
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参考:五要穴等の取穴文章と取穴写真図

ゆっくり堂鍼灸院の取穴文章と取穴写真図を掲載します。

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6、ルート:手の太陽小腸経(19穴)

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1 少沢(しょうたく) 井金畏穴

部位: 小指尺側 、爪甲根部を去ることl分にあり 。

取り 方:井穴については、古典に「 爪甲根部を去る事、韮葉(にらは)の如くにあり」という表現が最も多い 。
韮葉の幅はl分程であるから 、このように表現したのであろうという説もあるが、
実際にはそうではなく、井穴のある所を軽く押してみると微かなシワが 2、3 本あって 、
その先がくっついていて韮葉の先の尖った所のようになっている 。
その上に取るという意味である 。
従って「爪際よりわずかに押上げると指骨に突きあたる 。 ここに取る 。

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2 前谷(ぜんこく) 榮水剋穴    ☆

部位: 小指尺側基節骨の下端 、 赤白肉の間にあり。

取り方: 小指基節骨の尺側を、赤白肉の間に沿って指先の方へ押し下げていくと関節のたかまりに突きあたる 。 この陥凹部に取る。

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3 後谿(こうけい) 兪木母穴 ☆

部位: 小指尺側基節骨の後(しりえ)夜、赤白肉の間にあり 。

取り方:小指の基節骨の尺側を押し上げていくと、第 5 中手指節関節のたかまりに突きあたる、この赤白肉の間に取る 。

但し、奇経取穴では第 5 中手指節関節の割れ目に取る 。

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4 腕骨(わんこつ)原穴

部位: 第 5 中手骨底と有鈎骨との陥中 、 赤白肉の間にあり 。

取り方: 第 5 中手骨の尺側を押し上げていくと中手骨の次に小さな骨がある 。
これが有鈎骨で 、 これと中手骨の陥凹部で赤白肉の間に取る 。

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5 陽谷(ようこく) 経火自穴   ☆

部位: 尺骨頭の直下、有鈎骨とのあいだ 、赤白肉の間にあり 。

取り方: 腕骨穴と養老穴を結んだ線上で、尺骨頭と有鈎骨の間に取る 。

( 注 )小腸経は尺骨頭より肘頭までを 1 尺 2 寸 5 分とする 。

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6 養老(ようろう)  郄穴(げきけつ)

部位: 尺骨頭と茎状突起の陥中にあり 。

取り方: 尺骨下端の小指側に割れ目がある 。その背面より触れるものが尺骨頭で、掌面より触れるものが尺骨茎状突起である 。その間に取る 。

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7 支正(しせい) 絡穴

部位: 尺骨頭下端より肘頭に向って5 寸 、尺骨と尺側手根伸筋の間にあり 。

取り方 :小頭より肘頭に向うほぼ 2 / 5 の所に取る 。

手を横にして指を挙げ、尺骨の背面を押し上げていくと2 / 5位の所にコリコリした反応が現れている 、ここに取穴する 。

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8 小海(しょうかい)合土子穴

部位: 肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥中にあり 。

取り方: 上腕骨の内側上顆を 2 本の指で挟むと 、心経の少海穴と前後になる 。 肘頭と上腕骨内側上顆の間に尺骨神経溝があり 、 ここに取る 。

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経穴と主治、手の太陽小腸経(19穴)おわり

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