整脉力と検脉力の向上の為に。e216 

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小項目 番号 e216

整脉力と検脉力の向上の為に。

 

基本刺鍼の整脉力と検脉力の向上の為の実技方式。

(一名:ますした方式。)

基本刺鍼の

補法の手技
瀉法の手技
速手刺しの手技
和法の手技
浮実の手技
弦実の手技
塵(ジン)の手技
枯(コ)の手技
堅(ケン)の手技

を対象に制作しています。

鍼灸師にとって、
患者の脉状を良くする技(整脉力)の向上と、
患者の脉を診る技量(検脉力)の向上は永遠の課題です。
鍼灸研究会では、3人以上のメンバーで患者役、施術者、検脉者と役割分担をして、刺鍼の練習をします。
特に、施術者の整脉力の点検をしています。
整脉力の向上の為には、心技体の施術上の問題点を、一つの手技をするつどに、
検脉者から適切なアドバイスをもらう事が必須の条件になります。
これを
基本刺鍼の練習会の場でより的確に、整脉力の点検が出来て、同時に検脉力の向上に繋がる、実技方式を作ってみました。

※ 基本刺鍼の整脉力と検脉力の向上の為の実技方式。 

(一名:ますした方式。)

1、基本刺鍼の各手技の「文言」を初めに読み上げます。

2、術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
2-1、検脉者は、《  》の場にて術者に技の評価をします。  例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

3、術者発言「○○します。」は、手技の前の言葉。
3-1、検脉者は、術者の手技を見守ります。

4、術者発言「× × しました。」は、手技の後の言葉。
4-1、検脉者は、術者の手技の評価をします。例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

5、総合評価は、検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

「実技方式:ますした方式 」短縮版&自己臨床実践版

「実技方式:ますした方式 」を自己練習したり、基本刺鍼や小里方式でも応用できます。

自己練習では、
※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「× × しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

基本刺鍼や小里方式では、
※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。
「× × しました。」の手技の後に、
検脉者は、術者の手技の評価をします。例: 《良し》または、《アドバイスの言葉 》

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基本刺鍼【補法】「文言」を初めに読み上げます。

用鍼(使用する鍼)は銀1番鍼。

1、経に随いごく軽く取穴する。
2、押手を軽く構える。
3、竜頭を極めて軽く持ち、その鍼を押し手の母指と示指の間に入れる。
4、鍼先を静かに穴所に接触させる。
5、とどめたまま、鍼がたわまないように静かに押し続ける。
(その際、患者の気の状態によって、鍼が進んだり、進まなかったするので、術者は無理に鍼を進めようとしない。)
6、鍼先が動かなくなったのを度とする。
7、押手の中に鍼があるのが分かるくらいの左右圧、ゆっくりとかける。
8、抜鍼と同時に押手にて穴所(けつしょ)に蓋をする。


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。

例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼 【補法】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の 【補法】 を行います。
2、経に随い切経します。
3、ごく軽く取穴しました。      検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を軽く構えました。      検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、鍼を母指と示指の間に入れます。
6、鍼先を接触させました。            検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
7、鍼を静かに押し続けます。
検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
8、左右圧をゆっくりとかけます。
9、抜鍼。
10、押手を取りました。  検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

11、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。


短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼 【補法】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。 《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触させました。   《良し》
6、押し続けます。
7、左右圧をかけます。
8、抜鍼。
9、押手を取りました。 《良し》

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基本刺鍼【瀉法】「文言」を初めに読み上げます。

用鍼(使用する鍼)はステンレス1番鍼。

1、経に逆らい取穴する。
2、押出を軽く構える。
3、竜頭は補法よりやや強めに持ち、その鍼を押し手の母指と示指の間に入れる。
4、鍼先を穴所に接触させる。
5、押す・止めるを繰り返す。(刺動法:目的の深さまで鍼先を刺入する。)
6、鍼が止まる(抵抗を)度として、 鍼が滑らないよう押し手の母指と示指でしっかり保持し、鍼先の方向に下圧をかける。
7、刺手は押手の下圧と共にもっていく。
8、下圧の限度は押し手で感じる。(鍼先が進まない所)
9、鍼口は閉じずに、ゆっくりと抜鍼する。
10、抜鍼後一呼吸おいて、押手を取る。


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼 【瀉法】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の 【瀉法】 を行います。
2、経に逆らい切経します。
3、ごく軽く取穴しました。       検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を軽く構えました。      検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、鍼を母指と示指の間に入れます。
6、鍼先を穴所に接触させました。  検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
7、押す・止めるを繰り返す。
押す・止める・・・・      検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
8、目的の深さまで鍼先を刺入します。
9、鍼が止まりました。        検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
10、鍼先の方向に下圧をかけます。
11、鍼口は閉じずに、ゆっくりと抜鍼します。
12、押手を取りました。        検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

13、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。


短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼【瀉法】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触させました。   《良し》
6、押す・止める・・・・
7、目的の深に刺入しました。 《良し》
8、下圧をかけます。
9、ゆっくりと抜鍼します。
10、押手を取りました。  《良し》

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早手刺し、の刺鍼手技。 「文言」を初めに読み上げます。

速手刺しの脉状の特徴は、「数脉」である。
※ 数脉とは、速い脈で一呼吸に5拍以上の拍動です。
速手刺しの対象者は、有熱患者、38.5度以上の者。
あるいは、精神不安定による気血の変調に伴う者の、数脉に対する手法である。
用鍼 (使用する鍼)は、銀の1番~2番鍼。
本治法の対象穴:定則穴か、火穴、が用いられる。
触覚所見によっては、ゲキ穴、原穴等を代用する。

速手刺しの実技の手順
1、経絡の流れに随って取穴し、押手を構える。
2、刺手は竜頭を軽く持ち経の流れに随って、速やかに接触、 ないし1~2ミリ刺入し、
3、患者に息を吸うように命じ、吸いきったところで左右圧を締め、 抜鍼と同時に鍼口を閉じる。
(古典に曰く諸熱を刺すは手に湯を探るが如しの速刺速抜を心がける)
本治法の効果は、治療宜しければ、数脉が遅脉になる。


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼【速手刺し】 「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の【速手刺し】 を行います。
2、経に随い切経します。
3、ごく軽く取穴しました。          検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を軽く構えました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、鍼を母指と示指の間に入れます。
6、速やかに接触、 ないし1~2ミリ刺入し。
7、患者に息を吸うように命じ、吸いきったところで左右圧を締め、 抜鍼と同時に鍼口を閉じる。
8、押手を取りました。             検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

9、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼【速手刺し】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触。
6、息を吸って。
7、左右圧、抜鍼。
8、押手を取りました。  《良し》

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和法の刺鍼手技。「文言」を初めに読み上げます。

和法の目的。
「気血の滞りを流して、中和させるのが目的である。」
用鍼(使用する鍼)は銀1.2番鍼。
和法の手順の唱和。〔 〕内は注意事項。

1.経の流れに随って取穴します。
2.押手を作り(構え)ます。
3.押手の中に鍼を入れます。
4.静かに接触し、
5.目的の深さまで刺入します。〔接触から2~3ミリ程度。〕
6.鍼を押し付けたり緩(ゆる)めたりしていると 、

〔鍼先はその位置から進まない(刺入しない)。鍼先場所を押したり緩めたりする手法である。 〕
7.鍼先の抵抗が緩むので、〔抵抗を突き抜けない様に注意。 〕
8.押手の下面で鍼口を保護し、〔鍼口を保護する気持ちで行う。 〕
9.気も血も洩らさぬ様に注意しながら、〔押手の下面を軽く合わせる。 〕
10.ゆっくりと抜鍼します。
11.押手を離します。〔一呼吸おいてから、押手を離す。 〕

 


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼【和法】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の【和法】 を行います。
2、経の流れに随って切経します。
3、取穴しました。        検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を作りました。      検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、押手の中に鍼を入れます。
6、静かに接触しました。     検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
7、目的の深さまで刺入します。
8、鍼を押す。・・・・緩める。
9、鍼先の抵抗が緩みました。   検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
10、押手の下面で鍼口を保護します。
検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
11、ゆっくりと抜鍼します。
12、押手を離しました。            検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

13、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼 【和法】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触しました。    《良し》

6、目的の深さまで刺入しました。《良し》
7、押す。・・緩める。
8、抵抗が緩みました。  《良し》
9、ゆっくりと抜鍼します。
10、押手を取りました。  《良し》

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弦実の刺鍼手技。 「文言」を初めに読み上げます。

目的は「血の主り」の調整。
用鍼(使用する鍼)はステンレス2・3番鍼。
弦実の刺鍼手技総論。
血は陰にして深く消極的で変化しにくいものですから、弦実に対する手法は、
やや深く刺し徐(おもむろ)に行います。

弦実の手順  〔 〕内は注意事項。

1. 経の流れに逆らって取穴します。
2.押手を作り(構え)ます。
3.竜頭をある程度しっかりと持ち、
4.押手の中に鍼を入れます。
5.鍼先をゆっくりと穴所(けつしょ)に近付けます。
6.静かに接触。
7.目的の深さまで、速やかに刺入します。〔深さの目安は4~5ミリ。痛みを与えないように刺入。〕
8.巾広に抜き刺しします。(ズー カ ・ズー カ)
9.鍼先の抵抗が緩んだら 、 ズーンとゆっくり下圧をかけ、
10. ゆっくりと抜鍼します。〔邪気を引き出す様な気持ちで行う。押手は下圧をかけたまま。〕
11. 押手を離します。〔一呼吸してから押手を離す。〕

術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼 【弦実】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の【弦実】 を行います。
2、経の流れに逆らって切経します。
3、取穴しました。            検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を作りました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、押手の中に鍼を入れます。
6、鍼先をゆっくりと穴所(けつしょ)に近付けます。
7、静かに接触しました。       検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
8、目的の深さまで、速やかに刺入します。
9、巾広に抜き刺しします。(ズー カ ・ズー カ)
10、 ズーンとゆっくり下圧をかけます。
11、 ゆっくりと抜鍼します。
12、 押手を離しました。           検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

13、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼 【弦実】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触させました。   《良し》

6、目的の深さまで刺入しました。《良し》
7、巾広に抜き刺し。(ズー カ ・ズー カ)
8、ズーンと下圧。
9、ゆっくりと抜鍼。
10、押手を取りました。  《良し》

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浮実の刺鍼手技。「文言」を初めに読み上げます。

目的は「気の主り」の調整。
用鍼(使用する鍼)はステンレス1・2番鍼。
浮実の刺鍼手技総論。
気は陽にして浅く積極的で変化し易いものですから、浮実に対する手法は、
浅く刺し手早く行います。

浮実の手順  〔 〕内は注意事項。

1.経の流れに逆らって取穴します。
2.押手を作り(構え)ます。
3.竜頭をある程度しっかりと持ち、
4.押手の中に鍼を入れます。
5.鍼先をゆっくりと穴所(けつしょ)に近付けます。
6.静かに接触。
7.目的の深さまで、速やかに刺入します。〔深さの目安は2~3ミリ。痛みを与えないように刺入。〕
8.巾ぜまに抜き刺しします。(チャーカ ・チヤーカ)
9.鍼先の抵抗が緩んだら、パーッとゆっくり下圧をかけ、
10.ゆっくりと抜鍼します。〔押手は下圧をかけたまま。〕
11.押手を離します。〔一呼吸してから押手を離す。〕


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼 【浮実】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の【浮実】 を行います。
2、経の流れに逆らって切経します。
3、取穴しました。            検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を作りました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、押手の中に鍼を入れます。
6、鍼先をゆっくりと穴所(けつしょ)に近付けます。
7、静かに接触しました。        検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
8、目的の深さまで、速やかに刺入します。
9、巾ぜまに抜き刺しします。(チャーカ ・チヤーカ)
10、鍼先の抵抗が緩んだら、パーッとゆっくり下圧をかけます。
11、 ゆっくりと抜鍼します。
12、 押手を離しました。        検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

13、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼 【浮実】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を作りました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触させました。   《良し》
6、目的の深さに刺入します。
7、巾ぜまに抜き刺し。(チャーカ ・チヤーカ)
8、パーッとゆっくり下圧。
9、ゆっくりと抜鍼。
10、押手を取りました。  《良し》

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塵(ジン)の刺鍼手技。 「文言」を初めに読み上げます。

塵(ジン)の脉状の特徴は、「綿(わた)ぼこり」の様である。
目的は「気の主り」の調整。
用鍼(使用する鍼)は銀またはステンレス1番鍼。

塵(ジン)の手順の唱和           〔 〕内は注意事項。

1.経の流れに逆らって取穴します。
2.押手を作り(構え)ます。
3.竜頭を軽く持ち、
4.押手の中に鍼を入れます。
5.ゆつくりと穴所(けつしょ)に近付けます。
6.接触かわずかに刺入し、〔接触ないし1ミリ程度の刺入。〕
7.補って、〔押手の下面を合わせる。〕
8.押手の下面を穴所にわずかに密着させ、〔密着度はチリ紙一枚程度。〕
9.スーッとゆっくりと抜鍼します。
10.押手を離します。  〔一呼吸してから押手を離す。 鍼口は閉じません。〕


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼【塵】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の【塵】 を行います。
2、経の流れに逆らって切経します。
3、取穴しました。            検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を作りました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、押手の中に鍼を入れます。
6、接触かわずかに刺入します。
7、補いました。             検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
8、押手をチリ紙一枚密着させ、
9、スーッとゆっくりと抜鍼します。
10、押手を離しました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

11、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼 【塵】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触させました。   《良し》
6、補いました。   《良し》
7、チリ紙一枚密着、
8、スーッと抜鍼、
9、押手を取りました。  《良し》

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 枯(こ)の刺鍼手技。 「文言」を初めに読み上げます。

枯の脉状の特徴は、「枯れた草や葉」の様である。
目的は「気の主り」の調整。
用鍼(使用する鍼)はステンレス1・2番鍼。

枯の手順の唱和             〔 〕内は注意事項。

1.経の流れに逆らって取穴します。
2.押手を作り(構え)ます。
3.竜頭を軽く持ち、
4.押手の中に鍼を入れます。
5.ゆつくりと穴所(けつしょ)に近付けます。
6.静かに接触。
7.目的の深さまで刺入し 、〔深さの目安は2~3ミリ。〕
8.補います。〔押手の下面を合わせ、充分に補う。〕
9.刺動法を軽く加えます。〔巾ぜまに1ミリ程度。〕
10.鍼先の抵抗が緩んだら 、〔抵抗が完全に緩むと脉が開くので注意。〕
11.押手の下面を穴所に密着させ、〔密着度は塵(ジン)よりも重く。〕
12 スーッとゆっくりと抜鍼します。
13.押手を離します。〔一呼吸してから押手を離す。 鍼口は閉じません。〕


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼【 枯 】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の【枯】 を行います。
2、経の流れに逆らって切経します。
3、取穴しました。            検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を作りました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、押手の中に鍼を入れます。
7、ゆつくりと穴所(けつしょ)に近付けます。
6.静かに接触しました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
7.目的の深さまで刺入します。
8.補います。
9.刺動法を巾ぜまに軽く加えます。  〔巾ぜまに1ミリ程度。〕
10.鍼先の抵抗が緩りました。    検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
11.押手をチリ紙2枚の重さ密着させ、
12、スーッとゆっくりと抜鍼します。
13、押手を離しました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

14、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼 【 枯 】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触させました。   《良し》
6、目的の深さまで刺入しました。《良し》
7、補います。
8、巾ぜまに刺動法、
9、鍼先の抵抗が緩りました。  《良し》
10、チリ紙2枚密着、
11、スーッと抜鍼、
12、押手を取りました。 《良し》


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堅(けん)の刺鍼手技。「文言」を初めに読み上げます。

堅(けん)の脉状の特徴は、「枯れた枝」の様である。
目的は「血の主り」の調整。
用鍼(使用する鍼)は銀またはステンレス2番鍼。

堅(けん)の手順の唱和         〔 〕内は注意事項。

1.経の流れに逆らって取穴します。
2.押手を作り(構え)ます。
3.竜頭を軽く持ち、
4.押手の中に鍼を入れます。
5.鍼先をゆっくりと穴所に近付けます。
6.静かに接触。
7、目的の深さまで刺入し、〔深さの目安は3~4ミリ〕
8.補います。         〔押手の下面を合わせ、充分に補う。〕
9.刺動法を加えます。   〔やや巾広に2ミリ程度。〕
10.鍼先の抵抗が緩んだら 、〔抵抗が完全に緩むと脉が開くので注意。〕
11.押手の下面を穴所に密着させ、〔密着度は枯(こ)の2倍位を目安にする。〕
12 スーッとゆっくりと抜鍼します。
13.押手を離します。〔一呼吸してから押手を離す。 鍼口は閉じません。〕


術者は、「実技方式:ますした方式 」の言葉を1単位づつ発言します。
検脉者は、《   》の場にて術者に技の評価をします。 例:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

基本刺鍼【 堅 】「実技方式:ますした方式 」

1、基本刺鍼の【堅】 を行います。
2、経の流れに逆らって切経します。
3、取穴しました。         検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
4、押手を作りました。       検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
5、押手の中に鍼を入れます。
6、鍼先をゆっくりと穴所に近付けます。
7、静かに接触しました。      検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
8、目的の深さまで刺入します。〔深さの目安は3~4ミリ〕
9、補います。
10、刺動法をやや巾広に加えます。   〔やや巾広に2ミリ程度。〕
11、鍼先の抵抗が緩るみました。        検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》
12、押手をチリ紙4枚の重さ密着させ、
13、スーッとゆっくりと抜鍼します。
14、押手を離しました。       検脉者:《良し》または、《アドバイスの言葉 》

15、総合評価を検脉者、患者役、指導講師、連動検脉者、術者で行います。

短縮版 & 自己臨床実践版 基本刺鍼 【 堅 】

※ 術者は、短縮版の言葉を1単位づつ発言します。(自己臨床では暗唱。)
「××しました。」の手技の後に、術者自身で《良し》を暗唱します。

1、切経します。
2、取穴しました。    《良し》
3、押手を構えました。  《良し》
4、鍼を入れました。   《良し》
5、接触させました。   《良し》
6、目的の深さまで刺入しました。《良し》
7、補います。
8、巾広に刺動、
9、鍼先の抵抗が緩りました。  《良し》
10、チリ紙4枚密着、
11、スーッと抜鍼、
12、押手を取りました。 《良し》

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追記 刺鍼姿勢について。〔補法の注意点〕

1、立つ姿勢は、足の母指にやや体重をかけ、術者の正中線の位置で取穴する様にする。

2、切経は四指を揃え手掌全体で、ゆっくりと軽く肘を引く意識で行う。

3、取穴は手関節と指関節を曲げないで伸ばした状態で、示指の中指側でごく軽く取穴する事。

4、鍼の角度が45度よりも立つ傾向があるので、刺手を押手と同じ形にして安定させ、鍼の角度を低くする。

5、鍼先を接触したら離れない様に、鍼を軽く押し続ける。※接触は痛くない様に注意。

6、抜鍼のタイミングは継続で研究中だが、今のところ術者の2・3呼吸程度が適当と思われる。

7、刺鍼中は関元穴に天空の気を集め、鍼を通して患者に正気を送り込む様に意識する。

※その際、鼻で息を吸い、口から息を吐くが、吸気よりも呼気をゆっくりと吐く事。

8、抜鍼時は、できれば患者が息を吸い腹が膨れた時に行うと効果が上がる。※呼吸の補瀉。

9、フタは押手の母指か示指で行うが、すばやくするには拇指と示指を余り動かさない。

肩甲骨を下げ、その圧が腕から指に伝わる様にする。※その際、っ脊柱はまっすぐのままで、曲げない事。

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以上

 

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