本治法と標治法
項目 番号 e101
本治法とは、
病気の根本原因を改善する為の施術手技です。
病気を治す方向を最良のものとする、
一番大事な一番初めに行なう鍼の施術手技です。
本治法の方法は、
十二経絡の「気」を調整し、「血」の流れを順行させ、
全身の健康状態を改善することで、
病気を治す「自然治癒力」を増強させる手技です。
病気の根本原因を改善する為の施術手技に成ります。
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本治法として使用する経穴は、五行穴、五兪穴・五要穴・原穴・郄穴・絡穴です。
本治法の実技方法は、脉状に適合した「補法、瀉法」を行います。
そして、「良い脉」に導きます。
「良い脉」とは、平位の脉状で、艶と程よい締まりの有るのびやかな脉です。
「良い脉」になると、病気は根本的に改善の道に進みます。
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標治法とは、
患者の病状を直接に緩和させる手技です。
標治法の方法は、
体表より観察できる「虚実」の状態に対して、
「補法、瀉法」を行なって、
これを調和させ病状を緩和させます。
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本治法と標治法の関係について、
病状を一時的に緩和、改善することは標治法でも可能です。
しかし、
病気になった根本の問題を解決する方法ではありませんので、
病状は繰り返し出てきます。
本治法は、全身の健康状態を改善する根本療法になります。
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本治法と標治法をうけることで、現在の病状が改善されると同時に、
病気をぶり返さない身体になり、将来の病気を防ぐ「未病を治す」健康法になります。
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- 3、ゆっくり堂は「未病を治す」予防医学を目指しています。
鍼灸の古典の本に『難経(なんぎょう)』があり、ここの77番目の項目にプロの鍼灸師は「未病を治す」法則が記載されています。
「未病を治す」と言う鍼灸師の診断治療技術とは、
たとえば、肝の病状として「メマイ・筋の引きつり或いは弛緩してよろめく・イライラして怒り出す、 頭痛・胸痛・腰痛等」 を診察したら、鍼灸の診断からは五行論の相剋関係「木剋土」によってやがては脾胃に病気を起こすことが予想されます。 現在は未だ病んでいなくとも脾胃にも治療を施し肝病の影響を起さないように努めます。
このように、先々の治療をして新たな病(やまい)を未然に防ぐことを「未病を治す」と言います。
風邪が長引き、「メマイ・筋の引きつり・イライラ・胸痛・腰痛」の肝症状が出ている場合に肺と脾を治療します。
これが 『未病治療』であり、経絡治療の「本治法」に成ります。
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ゆっくり堂 鍼灸院
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