二六難

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難経第二六難

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ゆっくり堂の『難経ポイント』  第二十六難

※ 二十六難のポイント其の一は、十二経脉と十五絡について。

※ 二十六難のポイント其の二は、
三絡と言うのは、
1:陽絡の陽蹻脉の絡。2:陰絡の陰蹻脉の絡。3:脾の大絡。を言います。

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※ 難経臨床二十六難&エトセトラより。・・・・・・

※「絡」の循環系での順路は、
肺経から大腸経・胃経・脾経から大絡に入る。それから、心経・小腸経・膀胱経から陽蹻絡に入る。それから腎経に入って陰蹻絡に入る。そして心包経・三焦経・胆経・肝経・肺経と回る。

※ 「脾の大絡」は、脾の経絡の「絡」であり、
また後天の気と心の臓との関係においての「絡」になる。
心尖拍動と言うのが「脾の大絡」です。

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難経 第二十六難 原文

(『難経』原本は底本:『難経』江戸・多紀元胤著、『黄帝八十一難経疏証』(国立国会図書館所蔵139函65号)オリエント出版、難経古注集成5(1982年)に影印)を参考にしています。

二十六難曰.
經有十二.絡有十五.餘三絡者.是何等絡也.
然.
有陽絡.有陰絡.有脾之大絡.
陽絡者.陽蹻之絡也.
陰絡者.陰蹻之絡也.
故絡有十五焉.

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  二十六難の訓読

(井上恵理先生の訓読・解説:経絡鍼療(440号)と本間祥白先生の解説、福島弘道先生の解説を参考にして、山口一誠の考察文にて構成しました。)

二十六の難に曰く。
経に十二有あり、絡に十五有あり、余(あま)りの三絡は、是(こ)れ何等(いずれ)の絡なりや。
然るなり。
陽絡有あり、陰絡有あり、脾の大絡有あり。
陽絡は、陽蹻の絡なり、
陰絡は、陰蹻の絡なり。
故に絡十五有あり。


詳しくは各先生の文献を参照されたし。
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   二十六難の解説

(井上恵理先生の解説:経絡鍼療(440号)と本間祥白先生の解釈、福島弘道先生の解釈を参考にして、山口一誠の考察文にて構成しました。)

二十六難の解説をします。

経に十二経脉があり、絡も十二あるべきななのに、絡は十五あると言う、
その他の三絡は、どの様な絡なのか説明しなさい。

お答えします。

十二の絡は、手足の三陰三陽の経脉に付随する所の「絡」です。
その他の三絡と言うのは、
1:陽絡の陽蹻脉の絡。
2:陰絡の陰蹻脉の絡。
3:脾の大絡。
を言います。
この三つが合わさって十五絡になります。


詳しくは各先生の文献を参照されたし。

  二十六難の詳細解説

(井上恵理先生の訓読・解説:経絡鍼療(440号)と本間祥白先生の訓読・解釈、福島弘道先生の訓読・解釈を参考にして、山口一誠の考察文にて構成しました。)詳しくは各先生の文献を参照されたし。

山口一誠の考察により原文・訓読・解説(解説補足)の順に文章を構成します。

〔原文〕二十六難曰.
〔訓読〕二十六の難に曰く。
〔解説〕二十六難の解説をします。

〔原文〕經有十二.絡有十五.餘三絡者.是何等絡也.
〔訓読〕
経に十二有あり、絡に十五有あり、余(あま)りの三絡は、是(こ)れ何等(いずれ)の絡なりや。
〔解説〕
経に十二経脉があり、絡も十二あるべきななのに、絡は十五あると言う、
その他の三絡は、どの様な絡なのか説明しなさい。

〔原文〕然.
〔訓読〕然(しか)るなり。
〔解説〕お答えします。

〔原文〕
有陽絡.有陰絡.有脾之大絡.
陽絡者.陽蹻之絡也.
陰絡者.陰蹻之絡也.
故絡有十五焉.
〔訓読〕
陽絡有あり、陰絡有あり、脾の大絡有あり。
陽絡は、陽蹻の絡なり、
陰絡は、陰蹻の絡なり。
故に絡十五有あり。
〔井上恵理先生の難経解説から、〕
十二の絡は、手足の三陰三陽の経脉に付随する所の「絡」です。
その他の三絡と言うのは、
1:陽絡の陽蹻脉の絡。
2:陰絡の陰蹻脉の絡。
3:脾の大絡。を言います。
この三つが合わさって十五絡になります。

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※「絡」の循環系での順路は、
肺経から大腸経・胃経・脾経から大絡に入る。それから、心経・小腸経・膀胱経から陽蹻絡に入る。それから腎経に入って陰蹻絡に入る。そして心包経・三焦経・胆経・肝経・肺経と回る。

※ 「脾の大絡」は、脾の経絡の「絡」であり、
また後天の気と心の臓との関係においての「絡」になる。
心尖拍動と言うのが「脾の大絡」です。

 

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