脾土タイプ : 脾土『心のゆらぎ』 k3 コーナー

脾土タイプ : 脾土『心のゆらぎ』

脾土(ひど)タイプの人はこんな素敵な長所がありますよ。

  •  思慮深く、落ち着いて行動する人です。
  • 熟慮し最善の判断ができる人です。
  • 意智力の高い人です。
  • 「意智」とは、落ち着いて、思慮深く、熟慮し最善の判断をする知恵の事です。
  • 小さな「悟り」を不断に積み重ね人間として道徳的に進化し続ける人です。
  • 怒りやの感情を「意智力」で一瞬に消せる人です。
  • 物事の本質を冷静に客観的に分析し解決策を提案できる人です。
  • 正しい真実の道を守る信義の人です。
  • 言動に嘘いつわりがなく「誠(まこと)」を貫く誠実な人です。
  • 思考能力が高い人です。
  • 仕事に於いては、内容を精査し、分析し、合理的に仕事を完成させる知的能力が高い人です。
  • 対人関係に於いては、「思い」の感情が豊かな人です。
  • 人を信じ、慕い、愛し、恋する感情が豊富な人です。
  • そして、
  • 自然を見る時もその様にしていますね。
  • 花を愛で、美味しい食事を楽しみ、友と愉快に語らう人です。
  • 身体的には、「膵臓(脾)」の働きが健全でかつ「胃」が丈夫な人です。
  • 人間は、生命を維持する為に食物を消化吸収することによって身体を養ています。
    東洋医学では、胃と膵臓(脾)の働きを次の様に捉えています。
    口よリ食道を通して胃の腑に受けた食物を膵臓(脾)の共同作業により消化吸収し、身体を動かす活動エネルギー「胃の気:後天の気」に変換し末端諸機関に伝与する役割です。
    よって、 病気になると、胃の気の消長が、大きくその経過や予後の予測に関係します。
    すなわち、病気や疲労の回復等、予後の判定に関与する訳です。
  • 足の膝から下が綺麗な人は胃が丈夫で健康です。
————

脾土タイプの弱点とは。

  • 仕事を真面目に頑張り過ぎる人です。

    仕事のし過ぎから、思い考え過ぎて、いろんな物が頭に入り過ぎて整理できなくなっています。

    誠実ゆえに人を信じ過ぎてしまうタイプです。
  • 胃腸の限度を過ぎた、暴飲暴食から体調を崩しやすい人です。
    「過ぎてしまう」事をした結果として「心」と「身体」にさまざまな症状が出ます。
 ・

脾土タイプ、心の病『心のゆらぎ』の形態について

  • 脾土タイプの人が長所の良い面だけなら病気になる事はありません。
  • ここのコーナーでは、
  • 『心のゆらぎ』(気持ち・心情・思い・感情)、心の変化と動きに注目ます。
  • 脾土タイプが「心の病)」「気の病」に陥った時の症状を診ていきます。
  • また同時に付随する身体症状も取り上げてみます。

脾土タイプ

心のゆらぎ症状・付随する身体症状 ・虚実分類 所属経絡の表

 ・
  心のゆらぎ症状・付随する身体症状 ・虚実分類 所属経絡の表
 心のゆらぎ症状  付随する身体症状 所属経絡
虚実分類
思い過ごす。
 ・
思い考え過ぎて、
いろんな物が頭に入り過ぎて、
整理できなくなっている。
脾土の変動 (ゆらぎ)
身体症状の分類表を参照されたし。

足の太陰脾経の
ルートに症状が出ます。
脾経の気が身体を流れる
ルート(流注)図を参照されたし。
脾経が
実した時
思いが起こらない。


思い考え過ぎ、
いろんな物が頭に入り過ぎ、
整理できなくなった結果、
疲れ果てています。

脾土の変動 (ゆらぎ)
身体症状の分類表を参照されたし。

足の太陰脾経の
ルートに症状が出ます。
脾経の気が身体を流れる
ルート(流注)図を参照されたし。
脾経が
虚した時
 他愛も無い
周りの環境にも
左右され易い。
 病が慢性に陥りやすく
病気が長引く。
脾経が
虚した時
 めまい  足が地に着かず身体がふらつく。  脾経が
虚した時
 めまい  頭位置変換性眩暈:

頭を動かすと「めまい」する。
 脾経の
実が多い
 人と接することを避ける。

周りとの係わりを嫌い、
じっと動かず、
部屋に引きこもる。

何もしたくない。
食欲が無い。
身体の前面が冷える。
お腹が冷えている。
寝るときはうつ伏せになる。
胃経が
虚した時
 人ごみを嫌い、

他人との係わりを忘れる。
 発作的に荒々しい行動発作を起す。
しかもその行動について、
本人はハッキリと意識している。
意識しているのに、
異常な行動を抑えられないという
悲しむべき状態が起こる。
胃経が
実した時
高き所に登り
叫びたいと言う。
じっとしていられず走りまわる。
 胃経
実すれば
胸苦しい。
ベットに寝る事が出来ない。
不眠になる。
脾経
実すれば
疲れやすい。
物忘れが多くなる。
すぐに横になりたい。
ベットで寝る事を好む。

噫(あくび)がよく出る。

睡眠状態:
朝、起きれない。
寝ても寝たりない。

食不味(ショクフミ):
何を食べても味がしない。
脾経
虚すれば
臆病になっている。
 お腹の中が硬くなり、
お腹が痛み、
熱が出て、
だらだらと汗が出る。

 胃経が
実した時
気鬱症
脾土の変動 (ゆらぎ)
身体症状の分類表を参照されたし。

足の陽明胃経の
ルートに症状が出る。
(流注)図を参照されたし。
 胃経
虚すれば
心の病
全身倦怠感。
寝つきが悪く、
床ばなれ悪い。
脾虚症
が多い。
 胸いきれ:

胸が蒸されるような
熱気の状態。
心下痛、
舌強張り、
浮腫む。
脾経は
心臓を絡い
舌根に終る
精神的ストレス。
腹痛
胃炎
胃潰瘍
胃実証

脾土の変動(ゆらぎ)身体症状の分類コーナー

  • 先の脾土経の「心のゆらぎ」に該当する精神状態があった方はこちらのコーナーもお読みください。
  • これらの症状も、身体的随伴症状に該当します。
  • 脾土経(胃系統)が改善対象になる症状についてまとめました。
  • 点検してみましょう。
  脾土の変動 (ゆらぎ) 身体症状の分類表
   
 

① 

身体の動き

 
  • 疲れやすい。
    身体が重い。
    関節が痛む。
  • 身体が痩せてきた。
  • 少し動くとあちこちが痛くなり、寝ているのが一番楽だが、
    時々心臓の鼓動が急に高まって思わず寝ていられなくなる事がある。
  • 急いで歩いたり、小走りに走ると心蔵が非常に苦しくなる。
  • あくびが出て不快である。
  • 放屁、便通すれば気持ちが良い。
  • 黄疸症状が出る。
  • 急性リュウマチを発症する。。
  • 胸苦しい、舌の強張りなどを現す。
  • 腎臓疾患は脾経の流注(ルート)により、
    本証は脾虚証となることが多い。

  • 胃経の循る所が腫れ痛む。

    鼻の病、
    歯痛、
    顔面痛、
    扁桃炎、
    乳腫れ、
    心下痛、
    大腿部より漆関節、腫れ痛む。
  • 下腿前面、足の先まで腫れ痛む。
・・

② 

食欲について

  •  ・
  • 食欲はあるが食べられない。
    ゲップが出て不快。
    食べてもすぐお腹がへる。
    食欲旺盛。
    常識では考えられないものまで食べて平気。
    甘いものが好き。
  • 食欲に異常を生じ、特に冷たいものを好む。
  • 食物はわずかしか摂っていないのに、
    ミゾオチがつかえ、もたれ、食欲が無い。
  • 冷たい飲み物や果物は特に欲しくない。
  • しばしば軽い腹痛を感じ、
    便意をもよおすが思うように出ないが、
    少しでも排便すると非常に気持ちが良く、
  • 腸の中が空になった様な気がする。
 
 
③ 
大便について
 
 ・

  • 便秘。
  • 軟便。
  • 下痢。
  • オナラをすると病状が改善する。
  • 排便をすると病状が改善する。
  • 便意はあるが出ない。
  • 夜明け前に下痢をする。

 
④ 
小便について
 ・

  • 尿が出にくい。
  • 尿に泡が多い。
  • 尿閉等を起す。

⑤ 
睡眠について
 

  • 朝、起きれない。
  • 寝ても寝たりない。
  • 睡眠は割り合い良いが、しばしば目が覚める。

  • 睡眠中、痛みで目が覚める。

⑥ 

皮膚について

  • ヘルペス。
  • 湿疹。

⑦ 
肩や背中の状態
 

  • 肩がだるい。
  • 背中がだるい。
⑧ 
腰部の状態

  • 仙骨が痛む。
  • 仙腸関節が痛む。

 ・
股関節の状態。

膝の状態。

足の親指。
 ・

  • 股関節の痛み。
  • 膝の痛み。
  • 膝の内側の痛み。
  • 膝の外側の痛み。
  • 膝に水が溜まる。
  • 膝の冷え。
  • 足の親指が、腫れ痛む。。

  • 痛風 。

⑩ 

頭部の状態

 ・

  • 前頭部の痛み。
  • 締めつけられる様な頭痛。
  • メマイ・フラツキ・フッなる。

⑪ 
腹部の状態
 ・

  • 心下部つかえ嘔吐する。
  • 腹が張ってその痛みが移動する。
  • 下腹部の痛み。
  • みぞおちの痛み。
  • 消化不良で清水を吐く。
  • 子宮の病変。
  • 熱も無いのに寒く、
  • 特に腹部が冷える感じがする。
  • 鳩尾穴・上脘穴あるいは下脘穴にかけて、
  • 任脉経上に硬い紐(ひも)の様な索条物を触れる。

  • 脾経の気の走行ルートゆえに。
  • 腹部、胸部の内臓諸器官を総て支配しています。
  • その病の治療に深く関与する。
  • 急性病を呈する場合、本証は脾虚証となることが多い。

    後天の原気ゆえに。
    消化器の病気全般は脾胃経に属します。

躁鬱病
の診断場所
 

  • へその上から鳩尾(みぞおち)にかけて、
    軽く触診すると、
    その皮下に硬い紐(ひも)の様な索条物を触れる部位。

  • 鎖骨辺りのざらつき、硬結、痛みの部位。

———————-

脾土タイプの弱点を改善する鍼灸の治療法。

 鍼灸での治療法について。

 ※ 気の医学が東洋医学です。

  •  當先氣調而後治標邪。
  • 読み方:
    マサニ サキニ キヲトトノエ シカシテノチニ ヒョウジャヲ チス 。
  • 訳文:
    気を調(ととの)るをえて、而(しか)して後に標邪を治すべし。
  • 解説:
    病気を治す為には、五臓六腑十二経絡の気を調(ととの)る「本治法」を初めに行い、その後に「標治法」を行ないなさい。

※ 「本治法」と「標治法」について。

「本治法」

  • 「本治法」とは、気を調(ととの)る鍼灸の施術手技です。
    病気の根本原因を改善する、一番大事な一番初めに行なう鍼の施術手技です。
    本治法を施すことで、五臓六腑十二経絡の「気」が正しく調整され「血」の流れを正しく順行させます。
    そのことで、生命力の強化がなされ、病気を治す「自然治癒力」を増強させます。
    「本治法」は病気の根本原因を改善する為の施術手技に成ります。

「標治法」

  • 標治法とは、患者の病状・症状を直接に緩和させる手技です。
    標治法の方法は、体表より観察できる患部の「虚実」の状態に対して直接に「補法、瀉法」を行なって、これを調和させ病状を緩和させます。

そして、
本治法と標治法をうけることで、現在の病状が改善されると同時に、病気をぶり返さない身体になります。

※ 鍼の治療法はシンプルなものです。

  • 鍼の技術は、『虚実補瀉(きょじつほしゃ)』に尽きます。

    虚とは生気が不足する事です。
    実とは邪気が充満する事です。
    従って鍼の治療法は、
    生気の不足を補うことが『補法』の鍼術であり 、
    生気の働きを妨害する邪実を取り除くことが『瀉法』の鍼術です。

本治法が病気の根本原因を改善する為の一番の施術手技に成ります。

本治法の診断例:

  • 脾虚証(定則):
    太白(脾の兪土原・自穴)・大陵(心包経の原穴)
  • 脾肝相剋証:
  • 脾虚肝実証:
  • 肝虚脾実証:
  • 脾腎相剋証:
  • 腎虚脾実証:
  • などが本治法として考察されます。

二番目の治療点。

脾経の弱点を改善する鍼灸の治療法。

治療対象の病状

  • 全身倦怠、
    関節の痛み、
    食欲不振、
    嘔吐、
    下痢、
    胸苦しい、
    舌の強張りなど、
    これらを治す特効穴は、
    隠白穴・太白穴・商丘穴・陰陵泉穴等です。

生殖器の病に効果のある穴

  • 1:「衝脈」:公孫穴→内関穴
  • 2:三陰交・陰陵泉・血海・衝門穴は有名です。


急性下痢、腹痛に特効がある穴。

  • 地機穴と梁丘穴

腎臓疾患効果のある穴

  • 本治法の脾虚証となることが多いです。
    太白穴・大陵穴を補法します。

陽明胃経「心の病気の病」の診断場所

  • 鳩尾穴・上脘穴あるいは下脘穴にかけて、任脉経上に硬い紐(ひも)の様な索条物を触れます。
  •   鍼灸治療は、
    この反応物の下端より始めると、
    治療回数を重ねるつどに建里・中脘・上脘・巨闕穴の方向で解消されて行き、それにつれて病も癒えてくる場合が多い。
    大腹も目に見えて病状の変化を現す部のひとつです。
  • 経絡治療では、胃経を補瀉して効を奏することが多いです。

躁鬱(そううつ)症の治療穴

  • 鎖骨周辺、特に欠盆穴辺りの所見は、躁鬱の治療穴です。

 ・

胃経の治療穴

  • 鼻・目・上歯・のど・乳房・肋間等の病気は胃経の治療穴で治します。
  • 食欲および疲労回復、消化器系の疼痛、下痢等を治する穴は、心窩部の胃経の治療穴が多いです。
  • 男女生殖器疾患や下肢全体、特に膝関節の病気の改善には、鼠蹊部の帰来穴、気衝穴が特効穴です。
  • 全身の血流や貧血の改善調整には、足の三里穴が使用されます。
  • 全身的な健康灸として長期にわたって施灸が行なわれるのも足の三里穴です。
  • 精神病改善には、胃経ツボがの治療穴に使用されます。
  • 食欲不振には胃経ツボを補います。
  • 陽実証で貪食不飽の際はこの胃経を瀉すことによって特効を上げます。
  • 膝関節症には、奇穴としての両膝眼穴がよく効きます。
  • 中毒性の食傷、車酔い等には、 裏内庭穴の知熱灸を施術します。
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参照図コーナー

④ルート:足の太陰脾経:内経を中心とした流注・・・

③ルート陽明胃経の交わりを受けて、隠白穴より始り、足の内側の赤白肉の間を通り、内果の上方三寸の三陰交穴を過ぎ、膝の内側を通り、大腿の内側を経て、腹部に入り、これより任脈と側腹を横行しつつ上がる。
その経過は衝門より府舎に上がり横行して任脈の中極に行き、関元穴に上がり、再び外側の腹結、大横穴に行き、また任脈の下カン穴に至り、返って腹哀、日月、期門穴に上がる。
三たび任脈の上カン、中カン穴に至り、脾に属し胃を絡う。
そして、更に上行して胸に上がり心臓の部に終わる。
また、経脈はは腹哀穴より胸に上がって乳線の外方二寸の周栄より大包に下り、さらに反転上行して舌下に散るが如く終わる。

脾経の「心のゆらぎ症状.心の病」は脾経ルートに病状が出ます。

脾経の気が身体を流れるルート(流注)に病状が出ます。
④ルート:足の太陰脾経 内経を中心とした流注図 c2061

 ・

③ルート:足の陽明胃経:内経を中心とした流注

②ルート手の陽明大腸経、迎香穴より、鼻茎を上がり、鼻の山根にて左右交わり再び別れ、目の内まなじり、を通り瞳の直下七部の承泣穴に至り、鼻の外側を下って上歯に入る。
出でて口の外側をぐるりと回り、下唇の下、承泣穴で左右交わり頤(おとがい)の下面を循って耳前に出て、頬骨弓をくぐつてセツジュ部に行き、客主人・懸釐・頷厭穴にて胆経に交わり、 上がって頭維穴を経て胆経の本神穴、督脈経の心庭穴に至る。
その支脈は頤より別れ喉頭を循り、胸骨と乳の間を下って、胃に属し碑を絡う。
下って気衝穴にて本経と合する。また、別に頤より別れて直行するものは缺盆穴より乳線ラインを通り、諸穴を連ねて腹直筋に沿って下り、気衝穴に至り、支脈を合して大腿の前外側を通り、膝頭を循り下腿の前外側を通り、足背にいたり、第二指の外端、厲兌(レイダ)穴に終わる。
また、支脈2本は三里より下腿外側を通り末端に終わるものと、もう一つは、衝陽穴より別れて、肝経の行間穴より指の下側を通り、脾経の始まるところ、隠白穴に至る。
胃経の「心のゆらぎ症状.心の病」は胃経ルートに病状が出ます。
胃経の気が身体を流れるルート(流注)に病状が出ます。
③ルート:足の陽明胃経:内経を中心とした流注図 c2062

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