奇経治療1  e2031  

奇経治療1

奇経治療e203 が親

東洋はり医学会の奇経治療法を考察して文章を構成します。

  • 奇経治療のポイント其の1は、選択した穴に圧診をして、圧痛所見の有無及び圧痛の程度を捉えること。
  • 奇経治療のポイント其の2は、 PM板等を外すタイミングは脉状の好転と病症の改善具合を診て判断する事。
  • 奇経治療の手技の良否を判断するポイントについて。
  • 顔面診:目の間手面範囲・色・艶・変化識別が手技の良否を判断するポイントになります。

奇経治療マニュアル

《 解 説》
古典における経絡理論では十二経を正経としこれに気血が平らに運行していれば問題はないが人体は常に内外の邪気に冒され大過不及のひずみを生ずるのである 。
従って正経に気血満溢するときは、奇経がこれを受けて調整すると言う仕組みになっており、言うならば、奇経は経絡循環における排水路の役目を果している。
この奇経には八脉がありその名称は、督脈、任脈、 陽蹻脈、 陰蹻脈、 陽維脈、陰維脈、 衝脈、 帯脈である 。
このほかに東洋はり医学会で開発したものとして
1:手の陽明大腸経(合谷)・ 足の陽明胃経(陥谷)
2:手の少陰心経(通里)・ 足の厥陰肝経(太衝)の二つのグループがある。

《 奇経治療の実技の手順 》

1 : 病症は何経の変動にあるかを確認する 。
2 : 病症は横隔膜を境として、上部病症を手経変動とし、手が主穴、足が従穴となる。
2-1:下部病症は足が主穴となり手が従穴となる。
3 : 主穴、従穴をきめ、主穴にはプラス、従穴をマイナスとし、プラスには PM 板の P板、マイナスには M 板を貼布する 。
4 :M板は主穴を先に貼布し、従穴には後から行なう 。
抜去の場合はその逆となる。
貼布時間は 2~3 分から 5 分程度とする 。
5 :奇経治療の適応側は病側優先とする 。
病症が片側にあれば同側 、全身にある場合は筋交いもしくは十字交差を行なう 。
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捕捉1:
変動奇経の決定は、病症診断 ・奇経の流注・ 診察点の圧診法・ テスタ ー 診断を行なうが治療を始める前に テスター を主穴、従穴にあて (脉状の) 良否を確認してから治療を行なう 。
捕捉2:
病症を捉えて主穴従穴を決めテスターを当て、浮脈が中位に近づき 、沈脈は中位に向かうのを確認する 。
もし脉状が変わらなかったり症状がとれない場合は主穴従穴を逆転させる 。
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奇経治療の病証判定

  • 奇経治療のポイント其の1は、選択した穴に圧診をして、
  • 圧痛所見有無及び圧痛程度を捉えること。
 衝 脉  陰 維 脉
 右公孫 → 右内関 右公孫 ← 右内関
経絡治療学原論  の参考例
(公孫:足では脾経、胸腹では腎経)

(内関:心包経) これらの経路に現れる疼痛、腫脹、麻痺、熱感、冷感の諸侯。

  病証:
1、咽頭腫痛。
2、心臓性・陰性の胸部疼痛、胸いきれ。
3、心下及び大腹の嘔気、嘔吐、食滞、膨満しゃくつう癪痛、 動悸。
4、胸腹(脾)・臍腹(腎)の脹満、疼痛、 攣急、癪痛、逆気上衝、動悸。
5、胃・腎・大腸性痛の下痢、便秘、下血。
6、婦人科疾患、泌尿器疾患の一部、 更年期障害、冷えのぼせ。
7、脱肛、痔疾。
 診察点: 衝脈 :

気舎・肓兪・三陰交・公孫。

 診察点:陰維脈:

天突・期門・腹哀・大横・府舎・築賓。

帯 脉 陽 維 脉
左足臨泣 → 右外関 左足臨泣 ← 右外関
経絡治療学原論  の参考例
(足臨泣: 胆 経 )               (外関:三焦経 )
病証:
1、前頭、側頭、後頭、頭頂の疼痛、浮腫。
2、眼病、耳病の一般、三叉神経痛、 外側歯牙歯齦痛。
3、頭眩、眩暈、メニエール氏症候群、自汗、盗汗。。
4、少陽病の胸脇苦満、感熱往来、胆肝疾患
5、胸腹・下腹の脹満、疼痛、腰部冷痛、 月経不調、赤白帯下。
診察点:帯脈:

章門、帯脈、五枢、維道、居髎。

診察点:陽維脈:

肩井、天髎、居髎、陽陵泉、陽交

督 脉 陽 蹻 脉
 左後谿  → 右申脈 左後谿  ← 右申脈
経絡治療学原論  の参考例
(後谿: 小腸経 )                                     (申脈: 膀胱経 )
病証:

1、頭頂、後頭、後頸、の疼痛、麻痺および言語障害を伴う中風。
2、眼、耳、鼻の病一般。
3、三叉神経痛(第二、三枝)歯牙歯齦痛。
4、咽喉腫痛(後部督脈に圧痛)。
5、太陽病の諸侯 (発熱、悪寒、上衝性頭痛、咳嗽、肩背・項頸の牽引性疼痛、無汗または自汗)
6、表虚、気虚、陽虚の自汗、盗汗、疲労。
7、老人ボケ、狂う、癲癇、痔疾の一部。

診察点: 督脈:

諸病により圧痛部が相違するから必ず全体的に診査する。。

診察点: 陽蹻脈:

附分、膏肓、委中、承山、跗揚、僕参。。

 四
 任 脉 陰 蹻 脉
 右列欠 →  左照海 右列欠  ← 左照海
  経絡治療学原論の参考例
 (列欠: 肺 経 )  (照海: 腎 経 )
 病証:1、前部歯牙歯齦腫痛。
2、咳嗽、喘息、少気、痰の病。
3、心下部の膨満、疼痛、嘔気、嘔吐。
4、臍腹および小腹の脹満、疼痛、下痢、便秘、遺尿、尿閉、血尿。
5、婦人科疾患: 難産、胞依不出、死産、産後腹痛、血の道証
6、痔疾、脱肛、便秘。
7、足寒、足熱、原気衰弱、腎疾患一般。
診察点:任脈:

諸病により圧痛部が相違するから全体にわたって診査する。

診察点:陰蹻脈:

人迎より缺盆、交信、照海、然谷。

 
 手の陽明脉 大腸経 足の陽明脉 胃経
 右合谷 → 左陥谷 右合谷 ← 左陥谷
  
 手の少陰脉 心経 足の厥陰脉 肝経
左通里 → 左太衝 左通里 ← 左太衝

柳下登志夫先生 経絡治療学原論上巻臨床考察‐基礎・診断編‐

P57より。 平成14年11月・収録

脉状診を使って行う奇経治療の基本的な方法。

① 〔奇経テスターを主穴(+)、従穴(-)に貼付する。〕
これによって脉状の良否を判定する。

② 六部定位の脉状は、浮沈・遅数・虚実で判定し、沈・遅・正実は好転の兆候。
これに反するものは悪行と診る。

③ 〔奇経テスター〕で脉状の好転を知った時は、これに従って磁気・異種金属等の鍼・粒・板・〔お灸〕等をこれに貼付して好転を促す。

④ 異種金属針の刺鍼により、検索を試みた際、脉状の好転すれば、検索と治療をかねて行うことになる。

⑤ 皮膚表面の操作と刺入鍼では、主穴(+)、従穴(-)が逆なる事が多いので注意必要。

⑥ いずれも、好転した脉状が乱れ始めた時は、速やかに治療を終了する。

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【「血」の変化には衝脈〔公孫→内関〕】

奇経それぞれの治療効果については種々言われているが、現在我々が遭遇する病症に照らし合わせて、特徴のあるものは、――肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病・・・この「血」の変化をとれえて処理する際には衝脈〔公孫→内関〕が大いに役立つ。

【帯脉〔足臨泣→外関〕】

また帯脉〔足臨泣→外関〕は運動器疾患はもとより、帯状疱疹の後遺症等。そして婦人科疾患あるいはそこから派生する精神障害症候郡、うつ病等にも緩やかに効果を示す。

【陰維脉〔内関→公孫〕・陽維脉〔外関→足臨泣〕】

陰維脉〔内関→公孫〕・陽維脉〔外関→足臨泣〕の「維」と言うのは纏めるという意味で、
陰は腎臓肝臓、陽は心臓肺臓、陰は内傷慢性病、陽は外邪性或いは急性病等の基本的な考えでこれを用いる。

【陽蹻脉〔申脈→後谿〕・ 陰蹻脉〔照海→列欠〕】

陽蹻脉〔申脈→後谿〕・ 陰蹻脉〔照海→列欠〕は何れも晴明穴付近を中心に、その経の流注を考慮に入れて使用する。

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臨床考察37: 奇経治療 頁:132・平成16年11月 収録

【奇形治療:】

奇形治療を行うには、奇経の流注や病症そして診察点を良く知り、その用い方に習熟なければならない。

検索方法の要は簡単便利で間違いの無いものを選ぶ事を勧める。

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