十、霍乱 (かくらん) c330

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 十、霍乱    (かくらん)

南北経驗醫方大成による病証論・井上恵理先生・講義録を参考に構成しています。。

                                                                         小項目 番号 c330

霍乱(かくらん)のポイント

  • 吐瀉の症としての総称が霍乱であり主な症状は、嘔吐・下痢です。
  • 霍乱の一つの〔症状〕として日射病があり、
    日射病は夏だけですが霍乱は四時(春夏秋冬)に起こります。
    病因も日射病は外邪(暑邪)によって起こるが、霍乱は外邪だけでなく内因によっても起こる物です。

 よって、

霍乱は①内因、②外因、③不外内因いずれからでも起こる事になります。

 病因論

病気が起きる原因は大きく分けると三つあります。
① 内因
内面的な感情が強くなりすぎると発病します。 これは七情という感情です。
七情は、怒、喜、憂、思、悲、驚、恐の感情ことを言います。
これらの感情がうっ積することで、病気が起きます。
② 外因
外邪が身体に作用して起こります。 これは六淫の外邪です。
風・寒・暑・湿・燥・火の六種の外からの病邪を六淫の邪と言います。
③ 不外内因
暴飲暴食と働きすぎ、遊びすぎです。
身体に無理を強いる活動もいけないことになります。

現代病としては、熱中症・嘔吐・下痢症の病状にもリンクしていますから、
鍼灸、漢方薬では、古(いにしえ)の「霍乱の診断法と治療法」が役に立つかもしれません。

 霍乱(かくらん)の治療のポイントは、

脾土の変動を整えること、つまり胃腸の調子を改善する事にあるようです。

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霍乱(かくらん) 原文 と 読み。

  • 霍乱之證。     ジャクラン ノ ショウ
    多兼乎吐瀉。    オオクハ トシャ ヲ カね
    皆由飲食不節。   ミナ ヨッテ インショク フセツ
    或過食肫膾乳酪之物。アルイハ カショク ジュンカイ ニツラク ノ モノ
    傷乎五藏。     ゴゾウ ヲ ヤブリ
    停積胃脘。     イカン ニ テイシャク シ
    脾弱不能運化。   ヒ ヨワクシテ ウンカ スルコトヲ アタワズ
    又為風寒之氣所干。 マタ フウカン ノ キ ニ ヲカサレ
    陰陽隔絶。     インヨウ カクゼツシ
    揮霍變亂。     キカク ヘンラン シテ
    而為此證。     シカシテ コノ ショウヲ ナス
  • 輕則上吐下泄。   カルキ トキハ カミトシ シモセシ
    両脚轉筋。     リョウキャク テンキンス
    甚者遍體轉筋。   ハナハダシキ モノハ タイ テンキンス
  • 腹吐疼痛、手足厥冷、若欲絶者。フクト トウツウシ、テアシ ケツレイス、モシ ゼツセント オウスル モノハ
  • 倉卒之際、宜於臍中灼艾。ソウソツ ノ サイ ニ オイテヨロシク ダンチュウ ニ シャクガイシ
    及用蓼一把煎湯泡洗。  オヨビ ダテ イチワクヲ モチイテ ユニセン ジホウセンシ
    次投以薑附湯、理中湯之類。ツギニトウジルニ ショウガブシト、リチュウトウ ノ ルイ ヲモッテ
  • 其脉洪大者易治。     ソノミャク コウダイ ノ モノハ ナオシヤスシ
    脉微腎縮舌捲者難治。 ミャク ビニシテ ジンシマリ シタマク モノハ ナオシガタシ
    又有霍乱而不吐瀉者。 マタ  ジャクラン トシャセザル モノアリ
    止其類吐不吐。    タダ ソレ ルイシテ トセズ
    類利不利。      リニルイシテ リセズ
    頃刻之間、便致悶絶。 ケイコク ノ アイダニ ベンジテ モンゼツ イタサバ
    當多灌鹽引其必吐。  マサニ オオク シオユ ヲ ソソギ ソノカナラズ トスルコト ヲ ヒイテ
    宿食殆盡。      シュクジキ ホトンド ツキテ
    然後以巖氏加減理中湯、シカルノチ ゲンシガ カゲンリチュトウ
    治中湯款款調之。   ジチュウトウ カンカン コレヲトトノウベシ
    既愈之後、      スデニ イエテ ノチ
    煩熱多渇者。     ハンネツ オオク カッスル モノハ
    以麥門冬湯調之。   バクモントウ ヲモッテ コレヲ トトノエ
    夏月中暑。      カゲツ ショニ アタルトキモ
    亦能令人霍乱吐瀉。  マタヨク ヒトヲシテ ジャクラン トシャ セシム
    望證復當詳審。    ショウニ ノゾンデ タマサニ シャクシンス
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南北経驗醫方大成、霍乱の訳文(読み下し文)

P87上段より。
  •  霍乱

  • 霍乱之證、多くは吐瀉を兼ね、皆飲食節ならず。
    或いは肫膾(じゅんかい)乳酪の物を過食するによって五臓を傷り、
    胃脘に停積し、脾弱して運化する事を能わず。
    また風寒の気の為に干され、陰陽隔絶し、揮霍(きかく)変乱して此の証を為す。
  • 軽き時は、上吐し(かみとし)下泄し(しもせし)両脚転筋す、
    甚だしき時は、遍体転筋し、腹吐疼痛し、
    手足厥冷し若し絶せんと欲する者は、
    倉卒の際に臍中において灼艾し、及び蓼(たて)一把を用いて湯に煎じ泡洗し、
    次に投じるに薑附湯(しょうがぶしとう)、理中湯の類を用うべし。
  • 其の脉、洪大の者は治し易し、脉微にして腎縮まり、
    舌巻く者は治し難し、又霍乱して吐瀉せざる者あり、
    止(ただ)その吐の類して吐せず、利に類して利せず、
    頃刻(けいこく)の間に便じて悶絶を致さば、
    まさに多く塩湯を注ぎ、その必ず吐することを引いて、
    宿食はほとんどつきて、然る後に巖氏が加減理中湯、治中湯を以って款々(かんかん)にこれを調うべし。
    既に兪して後、煩熱多く、渇する者は麥門冬湯(ばくもんどうとう)をもって、これを整え、
    夏月(かげつ)暑にあたる時も、又よく人をして霍乱、吐瀉せしむ。
  • 証に望んで復(また)、まさに詳審すべし。

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霍乱(かくらん)原文・訳文・解説

原文

 霍乱之證。     ジャクラン ノ ショウ
多兼乎吐瀉。    オオクハ トシャ ヲ カネ
皆由飲食不節。   ミナ ヨッテ インショク フセツ
或過食肫膾乳酪之物。アルイハ カショク ジュンカイ ニツラク ノ モノ
傷乎五藏。     ゴゾウ ヲ ヤブリ
停積胃脘。     イカン ニ テイシャク シ
脾弱不能運化。   ヒ ヨワクシテ ウンカ スルコトヲ アタワズ
又為風寒之氣所干。 マタ フウカン ノ キ ニ ヲカサレ
陰陽隔絶。     インヨウ カクゼツシ
揮霍變亂。     キカク ヘンラン シテ
而為此證。     シカシテ コノ ショウヲ ナス

訳文

霍乱の証、多くは吐瀉を兼ね、皆飲食節ならず。
或いは肫膾(じゅんかい)
乳酪の物を過食するによって五臓を傷り、胃脘に停積し、脾弱して運化する事を能わず。
また風寒の気の為に干され、陰陽隔絶し、揮霍(きかく)変乱して此の証を為す。

解説

〈 霍乱の症状     〉

P87下段2行目より。
  霍乱の一つの〔症状〕として日射病がある。
日射病は夏だけですが霍乱は四時(春夏秋冬)に起こる。
病因も日射病は外邪(暑邪)によって起こるが、霍乱は外邪だけでなく内因によっても起こる物です。
霍乱の主証は「吐瀉する」上から吐き、下から泄瀉、両方起こるのが多い。
霍乱の名は「霍」は乱れる、「乱」も乱れる、中焦が乱れ騒ぐという意味で、
この名前がつけられた。
夏、飲食物や冷たい物を食べ過ぎて霍乱を起すので夏の病気のように考えられるがこれは誤りです。
霍乱は吐くとか下すことが一つの主症と考えられ、
吐瀉の症としての総称が霍乱であり、湿霍乱と乾霍乱の二たつがある。

〈 霍乱の病因 〉

 病因では、「皆由飲食不節:飲食節ならず」
飲食不節:節ならず」の意味は、
①飲食が適当でない、②〔飲食の時期〕でないの、二たつが考えられる。
目で食べる(満腹なのに手が出る)、全て食べる(会費の分だけ食べようとする)、それから夏に冷たい物を食べ、冬に熱い物を食べる。これは反対です。例えばカレーライスは熱いインドで食べられる。このように霍乱の原因や病人の増加は人間が作っている。服装は暑さを受けないのは何かを被っているのが必要です。私は夏でも長袖を着ているし、八木下先生は、自ら治療と節制をなされた人です。飛脚(ひきゃく)は手甲(てっこう)脚絆(きゃはん)腹掛が必要なのは、大事な所を冷やしたり、暑さにあてられ体が疲れないように、自然に会得したものす。
或過食肫膾乳酪之物:或いは肫膾(じゅんかい)乳酪の物を過食するによって」
「肫」は鳥の腹綿(はらわた)肝(きも)「膾」は鱠(なます)細かく切り刻んだ肉の事、「乳酪」はバター、チーズ、これを過ごすと中焦(ちゅしょう)に滞り易い。――閉塞し昇降の過ちをおかして霍乱病症を起す。
過食によって、五臓を傷る「停積胃脘:胃脘に停積」胃に滞って、そして脾が弱くなって運化する事がない。

 消化の機能

P88上段より。
  脾は胃中の食物を消化するの臓である。
胃は倉廩之官(そうりんかんといい食物を貯え、それを消化するのが脾の力です。現代医学的にいえば、脾、即ち膵臓からの消化成分で、蛋白質、炭水化物、脂肪を分解する。胃は機械的消化、科学的な物は膵液、胃液、唾液の成分が総合されたバランスの中で消化される。唾液には消化成分と共に、消毒成分があり、唾液ほど何でも消毒出来る物はなく、体が正常であれば殺菌作用の為、少し悪い物を食べても害にならない。唾液の分泌と食欲の関係があり、唾液があまりでないと食欲がなくなる。唾液、胃液、膵液、の消化成分は総合的働きがあり、一方が勝ち、一方が弱っても消化は完全ではないそうです。
こうして、脾が弱くなって運化することが出来なくなる。
又、もう一つは「又為風寒之氣所干:風寒の気の為に干され」これは外邪出す。そして中焦が不調になる。即ち消化器官が不調になる。
陰陽隔絶:陰陽隔絶し」中焦に停滞することによって上下の陰陽にへだたりができて霍乱の症を為すのである。

原文

輕則上吐下泄。   カルキ トキハ カミトシ シモセシ
両脚轉筋。     リョウキャク テンキンス
甚者遍體轉筋。   ハナハダシキ モノハ タイ テンキンス
腹吐疼痛、手足厥冷、若欲絶者。フクト トウツウシ、テアシ ケツレイス、モシ ゼツセント オウスル モノハ
倉卒之際、宜於臍中灼艾。ソウソツ ノ サイ ニ オイテヨロシク ダンチュウ ニ シャクガイシ
及用蓼一把煎湯泡洗。  オヨビ ダテ イチワクヲ モチイテ ユニセン ジホウセンシ
次投以薑附湯、理中湯之類。ツギニトウジルニ ショウガブシト、リチュウトウ ノ ルイ ヲモッテ

訳文

「 軽き時は、上吐し(かみとし)下泄し(しもせし)両脚転筋す、甚だしき時は、遍体転筋し、腹吐疼痛し、手足厥冷し若し絶せんと欲する者は、倉卒の際に臍中において灼艾し、及び蓼(たで)一把を用いて湯に煎じ泡洗し、次に投じるに薑附湯(しょうがぶしとう)、理中湯の類を用うべし 」

解説

 〈 病の軽重と治療 〉

P88下段より。
  霍乱の症が軽い場合は、吐いたり、下したりする。
―これは生理的現象で悪い事ではない。
例えば悪い物を食べようとする時、〔身体の〕調子が良ければ、味、臭い食べたくないものです。これが一番良い防衛反応です。二番目は、食べて吐く事、三番目は吐くことが出来ず下す(下痢)事、これは防御作用で身体の良い状態です。
鍼灸の治療の最も治り易い状態です。―
両脚転筋」両方の腓(こむら)返りを起す、もっと悪いと「甚者遍體轉筋:遍体転筋」片方が起こる。この方が悪い。お腹が「疼痛」うずき痛み「手足厥冷」手足冷くなると「絶せん」死ぬ一歩手前「倉卒の際」とっさの場合は応急処置として―塩灸を神闕(臍の中)にすえる。―熱ければ止める。腓返り、吐瀉が止まる。
或いは「蓼」のはを一把煎じて、臍を洗って、次に薑附湯、理中湯〔を飲ませる〕。

  原文

其脉洪大者易治。     ソノミャク コウダイ ノ モノハ ナオシヤスシ
脉微腎縮舌捲者難治。 ミャク ビニシテ ジンシマリ シタマク モノハ ナオシガタシ
又有霍乱而不吐瀉者。 マタ  ジャクラン トシャセザル モノアリ
止其類吐不吐。    タダ ソレ ルイシテ トセズ
類利不利。      リニルイシテ リセズ
頃刻之間、便致悶絶。 ケイコク ノ アイダニ ベンジテ モンゼツ イタサバ
當多灌鹽引其必吐。  マサニ オオク シオユ ヲ ソソギ ソノカナラズ トスルコト ヲ ヒイテ
宿食殆盡。      シュクジキ ホトンド ツキテ
然後以巖氏加減理中湯、シカルノチ ゲンシガ カゲンリチュトウ
治中湯款款調之。   ジチュウトウ カンカン コレヲトトノウベシ
既愈之後、      スデニ イエテ ノチ
煩熱多渇者。     ハンネツ オオク カッスル モノハ
以麥門冬湯調之。   バクモントウ ヲモッテ コレヲ トトノエ
夏月中暑。      カゲツ ショニ アタルトキモ
亦能令人霍乱吐瀉。  マタヨク ヒトヲシテ ジャクラン トシャ セシム
望證復當詳審。    ショウニ ノゾンデ タマサニ シャクシンス

訳文

其の脉、洪大の者は治し易し、脉微にして腎縮まり、舌巻く者は治し難し、又霍乱して吐瀉せざる者あり、止(ただ)その吐の類して吐せず、利に類して利せず、頃刻(けいこく)の間に便じて悶絶を致さば、まさに多く塩湯を注ぎ、その必ず吐することを引いて、宿食はほとんどつきて、然る後に巖氏が加減理中湯、治中湯を以って款々(かんかん)にこれを調うべし。既に兪して後、煩熱多く、渇する者は麥門冬湯(ばくもんどうとう)をもって、これを整え、夏月(かげつ)暑にあたる時も、又よく人をして霍乱、吐瀉せしむ。証に望んで復(また)、まさに詳審すべし。

解説

 「其脉洪大者易治:其の脉、洪大の者は治し易し、」
脉が大きいものは陽気が虚脱していないので治し易い。
脉微腎縮舌捲者難治
脉微」脉がかすか、これは陰陽虚脱したもの。「腎縮まり」睾丸が縮まり、舌巻く者は治らない。
又有霍乱而不吐瀉者:又霍乱して吐くも下しもしないものがある。
止其類吐不吐:吐の類して吐せず」吐きたくても吐けない
類利不利:利に類して利せず」お腹がチクチクして下したくても下せない。
頃刻之間、便致悶絶: 「頃刻(けいこく)の間」にわかの間に「便じて悶絶」悶え苦しみ気を失ってしまう。
「塩湯を注ぎ」塩湯を飲ませると必ず吐てしまう。
吐ききった所で巖氏が加減理中湯、治中湯を飲ませ徐々に気を整える。
治った後、煩熱して多く乾く者がある。
急性の後、熱や寒気が有った時、夏に暑あたり(暑邪)、これは霍乱とは少し違う吐瀉の病症です。
証に臨んで治療法を考えなくてはならない。
〔附子理中湯:「傷寒論」に収載されている人参湯に附子を加えた薬方薬 :処方薬味:人参・甘草・白朮各3.0乾姜2.0~3.0附子1.0 〕
〈 質問 〉P90より。
問:〔霍乱〕の場合、どのような証が多いのですか。
 答え:脾虚証が多い。腓(こむら)返り、失神、腹痛、下す、全部脾の証です。
問: 霍乱は湿霍乱と乾霍乱がありますが、鍼の治療は同じですか。
 答え: それは同じです。吐き気がある「嘔」は吐き気「吐」は吐く事は、 脾の証です。
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『鍼灸重宝記』針灸諸病の治例

 霍乱(かくらん)

  •  霍乱は、外暑熱に感じ、内飲食生冷に傷られ、
    たちまち心腹疼み、吐瀉、発熱、悪かん、頭痛、眩暈、煩燥し、
    手足ひへ、脉沈にして、死せんとす。転筋、腹に入るものは死す。
    又、吐せず、瀉せず、悶乱するを乾霍乱という、治しがたし。
  • ▲転筋は、卒に吐瀉して、津液かはき、脉とぢ、筋つづまり攣り、
    はなはだしきは嚢縮り、舌巻ときは治しかたし。
    男は手にて其陰嚢を引き、女は両の乳を引て、中ヘ一処に寄すべし。これ妙法なり。
    ▲腹脹、急にいたむときは、針をまづ幽門に刺べし。
    此穴に刺ば、かならず吐逆するぞ。 しかれども痛増て、目など見つむることあり。
    苦しからず、さて気海・天枢に針すべし。
    ▲霍乱には、陰陵泉・支溝・尺澤・承山。
    ▲腹痛には、委中。
    ▲吐瀉には三里・関冲。
    ▲胸満悶、吐せずは、幽門に針すべし。
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    21 幽門(ゆうもん)  所属経絡:足の少陰腎経 ・
    取穴部位: 巨闕穴の外5分、肓兪穴の上6寸に取る.
    『鍼灸重宝記』 幽門 ゆうもん (二穴)
    取穴: 臍(へそ)の上六寸、 巨闕穴の左右へ各五分  (一日、一寸五分づつ) づつひらく。
    灸法:灸五壮。
    針法:針一寸、
    主治: 小腹脹満、涎沫を嘔吐し 、いきれもだへ、胸みちいたみ、不食、欬逆、健忘、膿血をくだし、 目赤いたむを治す。
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杉山三部書、 病証の治療穴から。

  • 霍乱(かくらん)の病状には、
  • 【灸】中脘・巨闕・章門・神闕穴に施灸。
  • 治療穴として、下脘・鳩尾・上脘穴を使用する。
  • 【刺絡】委中穴に刺絡する。
参考資料
脾土の変動  脾の実証:霍乱。
【実すれば】:嘔吐下痢を起こし・・風邪ウイルス、霍乱。
【虚すれば】:腹が張り、時には硬く盛り上がる・・・ 病症 として・・・こともある。
(柳下先生、五大病症変動のまとめ1)リンク
http://yukkurido.jp/keiro/bkb/c102/c209/%ef%bd%83301/%ef%bd%83416/
参考資料
熱中症の重症度分類(日本神経救急学会による)
I度 (軽症)
眼前暗黒、気分が悪い、手足のしびれ、 四肢・腹筋の痙攣、こむら返り、筋肉痛、硬直、血圧低下、皮膚蒼白。
II度 (中等症)
強い疲労感、頭痛、吐き気、倦怠感、 脱力感、大量発汗、頻脈、めまい、下痢。
III度 (重症)
深部体温上昇、 脳機能障害による意識混濁、譫妄状態、意識喪失、肝臓機能障害・腎臓機能障害。血液凝固障害。
ノロウイルス
(Norovirus)は、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種である。カキなどの貝類の摂食による食中毒の原因になるほか、感染したヒトの糞便や吐瀉物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染する。ノロウイルスによる集団感染は世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生している。「NV」やNoV」と略される。 Wikipedia分類: 属 上位分類: カリシウイルス科
主な症状は、
嘔吐・下痢・発熱で、症状には個人差があるが、主な症状は突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒、38℃程度の発熱で、嘔吐の数時間前から胃に膨満感やもたれを感じる場合もある。これらの症状は通常、1、2日で治癒し、後遺症が残ることもない。ただし、免疫力の低下した老人や乳幼児では長引くことがあり、死亡した例(吐瀉物を喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥性肺炎による死亡転帰)も報告されている。
〔2012.12.
食中毒のノロウイルスで、宮崎県の病院で6名が死亡した、これも霍乱の一つかも・・・〕
飛脚(ひきゃく)の服装 装束
手甲(てっこう、てこう・手っ甲)とは、衣類、あるいは武具(防具)の一種。
概要 [編集]汚れ、外傷、寒さ、日射などから肌や体を守るために、上腕から手首や手の甲までを覆うようにして装着する、革や布で出来た装身具のこと。
脚絆(きゃはん)とは、脛の部分に巻く布や革でできた被服。
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