18. 経絡の変動 ゆっくり堂鍼灸院篇 c418

◎ 経絡の五行変動 比較図表

18、経絡の変動 ゆっくり堂鍼灸院篇

分類タイトル

経絡の変動 ゆっくり堂鍼灸院篇

 心火の変動

赤神礼徴音羊夏南暑舌血脉毛臭焦苦言汗笑云視、 洪脉。

 〔心〕身体が熱い。胸に蒸されるような熱気がある。
五感器障害。精神障害。胃が張る(膨満感)。緊張すると下痢になる。尿量が少ない。色が濃い。夢を多くみて眠れない。
昼間、横になりたい。疲れが取れないで眠い。かゆみ。
手の平のほてり。小水疱。側頭部の痛み。頭蓋内部の痛み。耳鳴り。心臓病。動脈硬化症。右の肩背のこり(三焦経)。
五十肩で後頭部に手を回すと痛い(三焦経)。
左の肩背のこり(小腸経)。 五十肩で腰に手を回すと痛い。背中から腰にかけて痛む。消化不良。清水を吐く。膝のリュウマチ。よく笑う。
心者.君主之官也(くんしゅこれかんなり).神明出焉(しんめいこれよりいづ)
(心は君主の役目、人間の思考、情動、意思はここより出る)
心経は最も高度にして上級の機能、すなわち意識活動や五官器の働きを支配し、生命の根源となる。
その病は、君火であり、神明を主するので、意識や感覚障害を来す。
発熱、咽喉乾き、心痛す。
脇、上腕、前腕の心経の通りが痛んで手掌中熱 心実すれば、夜が冴え、不眠、胸いきれし、咽喉渇き発熱する。
小腸者.受盛之官(じゅせいのかん).化物出焉.   (靈蘭祕典論篇 第八、一章、五節)
小腸は固形物と水分を分けるを主するので、利尿に関係し便秘、下痢の病をおこす。
耳や目を患い、顎、項、肩、肘、前腕等の所に折れるかと思うほどの激しい痛みを発する。
心包経膻中者.
臣使之官(しんしのかん).喜樂出焉(きがくこれよりいづ)(靈蘭祕典論篇 第八、一章、四節)
君火である心臓の命を代行する。ゆえに、三焦と共に、相火といわれる。
心包はその生体が生き抜くための生理機能を主る。
すなわち、排便、睡眠、その他反射運動、呼吸、循環作用を担当している。
その病は、
胸内苦悶、心痛、呼吸速迫し不安感がある。顔赤く、みだりに笑い、 目黄ばみ、前腕と肘が引きつり、 手の中熱す。
三焦者.決涜之官(けつとくのかん).水道出焉.  (靈蘭祕典論篇 第八、一章、六節)
心包経と共に相火といわれ、君火である心の臓に代わって、全身の支配と営衛の循環を主する。
その病は、耳塞がり、耳鳴り、耳聾、目の鋭い眥痛、咽頭腫れる。 妊娠、下焦の病を発する。
 肝木の変動

青魂仁角音鶏春東風眼筋爪色臊酸呼泣怒握歩、 弦脉。

 みぞおちにつかえがある。脇腹が張り痛む。メマイ。イライラ感。内分泌疾患。食欲はないが食べられる。脂こい物は食べられない。
吐き気。消化不良。未消化の下痢がザーッと出る。便秘と下痢が交互にくる。尿失禁。尿がでない。不眠症。興奮して眠れない。
爪にツヤがない。サメ肌。肌、カサカサして艶がない。薬疹。回転性のメマイ。側頭部の痛み。頭蓋内部の痛み。肩こり。
慢性の頚肩腕症候群。右肩甲間部のこり。五十肩。前かがみ(前屈)で腰痛が悪化。 腰を回すと腰痛が悪化(胆経)。
寝返りが困難(肝実)。 下肢にかけての痛みを伴う。 側腹部にかけて痛む。わき腹の痛み。卵巣の病気。
上腹部の痛み。(へそより上)下腹部の痛み。膝の靱帯や腱に病変。膝がカクッとなる。テキパキとした動作、話し方。声が大きい。イライラする。怒りぽい。
肝:肝將軍之官.謀慮出焉(策謀思慮は肝より出る)
生体の意志の発動や行動に大きく関与する重要臓器である。
すなわち、この経と肝臓に病変が起こると「眼・筋・爪」に症状が現れ、血色が悪くなる。
病症としては「メマイ・筋の引きつり或いは弛緩してよろめく・イライラして怒り出し、頭痛・胸痛・腰痛等」を発症する。
足の厥陰肝経は肝臓を中心として内分泌ホルモン系の総元締めといえる。
外邪との戦いにおいて、この経は常に病実となる場合が多い。そして、その病が慢性化すると生気が虚損し、虚証をていする。
その病は、眩暈し、胸肋や心下満ちる。男女生殖器病、腰痛甚だしく、面垢づきて身体に光沢なく、神経症(イライラ)、胸満ち(胸痛)、嘔気し、下痢する。
脱腸、尿閉あるいは失禁する。
解毒に関する皮膚病、リュウマチ等をなす。
肝の旺気:心下満やメマイ。不眠、中途覚醒。朝早く目が覚める。
頭痛。 めまい、差し込み、苦悶、激痛等、総ての激しい苦痛に耐えんとして、心下部に力を入れるさま、 これ肝木の証となる。
膽(たん)者.中正之官(ちゅうせいのかん).決斷出焉.(靈蘭祕典論篇 第八、一章、四節)
強い意志と決断力を有し、裁判官の任。胆経は身体の側面を めぐるので、半表半裏の病を起す。
脇痛み、寝返りできず。 クヨクヨして よろめく。
m190 Animation1  脾土の変動

脾胃者.倉廩之官(そうりんのかん).五味出焉

(素門霊蘭秘典論 第八、一章、五節)
脾と胃は食料倉庫の管理者
黄意智信宮音牛土用中央飲食労倦唇肌肉乳味香甘歌涎思噦座、 緩脉。
仙骨や仙腸関節が痛む。
膝の痛み。
膝の内側の痛み。
膝の外側の痛み。
膝に水が溜まる。
膝の冷え。
現実の事で思い悩む。
脾〕消化・吸収障害。
食欲はあるが食べられない。
ゲップが出て不快。
食べてもすぐお腹がへる。
食欲旺盛。
常識では考えられないものまで食べて平気。
甘いものが好き。
便秘。軟便。下痢。
オナラをすると病状が改善する。
排便をすると病状が改善する。
便意はあるが出ない。
夜明け前に下痢をする。
腹が張ってその痛みが移動する。下腹部の痛み。みぞおちの痛み。精神的ストレスから腹痛。
消化不良で清水を吐く。
尿が出にくい。
尿に泡が多い。
朝、起きれない。健忘症。
寝ても寝たりない。
子宮の病変(子宮筋腫)。
ヘルペス(帯状疱疹)。湿疹。
前頭部の痛み。
締めつけられる様な頭痛。メマイ。フラツキ。フットなる。
肩や背中がだるい。
睡眠中、痛みで目が覚める。
脾の病は、
胃経と共に後天の原気を主るので、消化器の病はこの経に属する。
身体重く、関節痛み、疲れやすく、食事進まず、
身体痩せて、心下部につかえて嘔吐し、腹痛、泄潟、便秘、
黄疸、尿閉等を起す。股膝の内、腫れて足の第一指用いられず。
急性リュウマチは多くこの経に属す。
更に脾経は心臓を絡い、舌の根元に終わっているので、胸いきれ、心下痛、舌強 張り、浮腫みの病なす。
臨床上、心の病は脾虚症によるものが多い。全身倦怠感。寝つきが悪く、床ばなれ悪い。
その流注から、腹部、胸部の内臓諸器官を総て支配しその病の治療に深く関与する。
急性病を呈する場合、本証は脾虚証となることが多い。
その現す病床は、全身倦怠、関節の痛み、食欲不振、嘔吐、下痢、胸苦しい、舌の強張りなどを現す。
腎臓疾患は脾経の流注より、本証は脾虚証となることが多い。
脾胃者.倉廩之官.五味出焉.
胃経が虚すると悪寒戦慄し、身の前寒く消化不良となって腹が張る。
また、実すると身の前熱して消化亢進し、貪食して不飽、常識では考えられない物まで食べて平気である。
鬱病を発し、更に進めば躁病となり走りわめく。
鼻の病、歯痛、顔面痛、扁桃炎、乳腫れ、心下痛、大腿部より漆関節、下腿前面、足の先まで胃経の循る所が腫れ痛む。
 腎水の変動

黒精志智羽音豚冬北湿耳骨髪液腐鹹呻唾驚震立、 石脉。

腎者 作強之官・伎功出焉
(素門霊蘭秘典論 第八、一章、六節)
腎は精力の維持管理をし細かい巧みな仕事をする.
その病は、逆気しても泄らす、飢えて食を欲せず、面色黒く息づかい荒く,咳唾すれば血あり、立ちくらみ、咽頭痛み口渇き、心脅かされるが如く慢性下痢、或いは便秘し、むくみ、心下痛、黄疸、出血、臥す事を好みて痩せる、足の裏熱して痛む。
骨、生殖器の病をなす。頻便・残便感。浅い眠り、多夢。
足の冷え。 顔のほてり。小便の出が悪い。
膀胱者.州都之官(しゅうとのかん).津液藏焉(しんえきこれにくらす).氣化則能出矣.
十二経の兪穴は総てこの膀胱経に属する。
その病は、外邪を受けると頭、項、肩背、腰足の後面小指に及んで、強張り、激痛を発する。虚する時は、これらの部がコリ疲れて、冷え痺れ虚痛する。
鼻水、じく衂(鼻血)、痔の病。また、便秘、利尿に関係がある。
この経が実するとき、目を抜くが如き、頭が割れるが如き、背腰足の筋引き裂かれるが如き痛みを呈する。
また、この経虚する時は、冷えしびれて運動不全となる。
 肺金の変動

白魄義商音馬秋西寒鼻皮膚息声月星辛哭涕憂咳臥、 毛脉。
肺者.相傅之官(そうふのかん).治節出焉
(素門霊蘭秘典論 第八、一章、二節)
肺は君主心を助け守る官職で各臓器の機能を按配、 調節する.
肺経は主として、呼吸器病や神経症が多い。
肺の病としては、咳出で胸苦しく、 肩こり上気し、肩から缺盆、上腕、前腕にかけての痛み痺れや運動不全を来し、小便頻数、 増悪すれば失禁する。
また、気に属する病(精神不安)。皮膚の病。
これ肺金の証。
大腸者.傳道之官(でんどうのかん).變化出焉(へんかしつえん).
 (素門霊蘭秘典論 第八、一章、五節)
呼吸器に関する熱症や気道の主治症が多い。
流注における鼻・上歯・のど等の急性熱症や皮膚病、化膿性疾患に効く穴が多い。
鼻、歯、咽喉等を循っているのでこの部の病をおこし、この大腸経の循るところ、頸、肩、上腕、前腕にあたって腫れ痛み、悪寒戦慄する。
下痢、便秘等もこの経の主どりである。
肺経と共に皮膚病、できものに関係がある。
〔肺〕咳が出る。身体が寒くなったり、熱ぽくななったりが交互にくる。
肩こり。そう うつ躁鬱病。皮膚病。何度もトイレに行く。 便を出して、脱肛する。
昼間の小便の回数が多い。寝つきが悪い。皮膚病がある。アトピー肌。尋常性乾癬。枯燥。肌のきめ細かい。頭が重い。肩こり。五十肩で側方に手を上げると痛い。
五十肩で前方に手を上げると痛い。風邪を引いて腰痛になった。
寝返りが困難。じっとしていても腰痛を覚える。便秘を伴う腹痛。
昼間の頻尿を伴う腹痛。気魄がなくなり腹痛。膝の皮膚が乾燥。
気魄がなくなる。非現実的な事で思い悩む。欠伸が多い。手足の冷たさ。
全身の湿り気。上焦の汗。風を冷たく感じる。

 

肝木の変動
青魂仁角音鶏春東風眼筋爪色臊酸呼泣怒握歩、 弦脉。
みぞおちにつかえがある。脇腹が張り痛む。メマイ。イライラ感。内分泌疾患。食欲はないが食べられる。脂こい物は食べられない。
吐き気。消化不良。未消化の下痢がザーッと出る。便秘と下痢が交互にくる。尿失禁。尿がでない。不眠症。興奮して眠れない。
爪にツヤがない。サメ肌。肌、カサカサして艶がない。薬疹。回転性のメマイ。側頭部の痛み。頭蓋内部の痛み。肩こり。
慢性の頚肩腕症候群。右肩甲間部のこり。五十肩。前かがみ(前屈)で腰痛が悪化。 腰を回すと腰痛が悪化(胆経)。
寝返りが困難(肝実)。 下肢にかけての痛みを伴う。 側腹部にかけて痛む。わき腹の痛み。卵巣の病気。
上腹部の痛み。(へそより上)下腹部の痛み。膝の靱帯や腱に病変。膝がカクッとなる。テキパキとした動作、話し方。声が大きい。イライラする。怒りぽい。
肝:肝將軍之官.謀慮出焉(策謀思慮は肝より出る)
生体の意志の発動や行動に大きく関与する重要臓器である。
すなわち、この経と肝臓に病変が起こると「眼・筋・爪」に症状が現れ、血色が悪くなる。
病症としては「メマイ・筋の引きつり或いは弛緩してよろめく・イライラして怒り出し、頭痛・胸痛・腰痛等」を発症する。
足の厥陰肝経は肝臓を中心として内分泌ホルモン系の総元締めといえる。
外邪との戦いにおいて、この経は常に病実となる場合が多い。そして、その病が慢性化すると生気が虚損し、虚証をていする。
その病は、眩暈し、胸肋や心下満ちる。男女生殖器病、腰痛甚だしく、面垢づきて身体に光沢なく、神経症(イライラ)、胸満ち(胸痛)、嘔気し、下痢する。
脱腸、尿閉あるいは失禁する。
解毒に関する皮膚病、リュウマチ等をなす。
肝の旺気:心下満やメマイ。不眠、中途覚醒。朝早く目が覚める。
頭痛。 めまい、差し込み、苦悶、激痛等、総ての激しい苦痛に耐えんとして、心下部に力を入れるさま、 これ肝木の証となる。
膽(たん)者.中正之官(ちゅうせいのかん).決斷出焉.(靈蘭祕典論篇 第八、一章、四節)
強い意志と決断力を有し、裁判官の任。胆経は身体の側面を めぐるので、半表半裏の病を起す。
脇痛み、寝返りできず。 クヨクヨして よろめく。
心火の変動。
赤神礼徴音羊夏南暑舌血脉毛臭焦苦言汗笑云視、 洪脉。
〔心〕身体が熱い。胸に蒸されるような熱気がある。
五感器障害。精神障害。胃が張る(膨満感)。緊張すると下痢になる。尿量が少ない。色が濃い。夢を多くみて眠れない。
昼間、横になりたい。疲れが取れないで眠い。かゆみ。
手の平のほてり。小水疱。側頭部の痛み。頭蓋内部の痛み。耳鳴り。心臓病。動脈硬化症。右の肩背のこり(三焦経)。
五十肩で後頭部に手を回すと痛い(三焦経)。
左の肩背のこり(小腸経)。 五十肩で腰に手を回すと痛い。背中から腰にかけて痛む。消化不良。清水を吐く。膝のリュウマチ。よく笑う。
心経.君主之官也.神明出焉
心者.君主之官也(くんしゅこれかんなり).神明出焉(しんめいこれよりいづ)
(心は君主の役目、人間の思考、情動、意思はここより出る)
心経は最も高度にして上級の機能、すなわち意識活動や五官器の働きを支配し、生命の根源となる。
その病は、君火であり、神明を主するので、意識や感覚障害を来す。
発熱、咽喉乾き、心痛す。
脇、上腕、前腕の心経の通りが痛んで手掌中熱 心実すれば、夜が冴え、不眠、胸いきれし、咽喉渇き発熱する。
小腸者.受盛之官(じゅせいのかん).化物出焉.   (靈蘭祕典論篇 第八、一章、五節)
小腸は固形物と水分を分けるを主するので、利尿に関係し便秘、下痢の病をおこす。
耳や目を患い、顎、項、肩、肘、前腕等の所に折れるかと思うほどの激しい痛みを発する。
心包経膻中者.
臣使之官(しんしのかん).喜樂出焉(きがくこれよりいづ)(靈蘭祕典論篇 第八、一章、四節)
君火である心臓の命を代行する。ゆえに、三焦と共に、相火といわれる。
心包はその生体が生き抜くための生理機能を主る。
すなわち、排便、睡眠、その他反射運動、呼吸、循環作用を担当している。
その病は、
胸内苦悶、心痛、呼吸速迫し不安感がある。顔赤く、みだりに笑い、 目黄ばみ、前腕と肘が引きつり、 手の中熱す。
三焦者.決涜之官(けつとくのかん).水道出焉.  (靈蘭祕典論篇 第八、一章、六節)
心包経と共に相火といわれ、君火である心の臓に代わって、全身の支配と営衛の循環を主する。
その病は、耳塞がり、耳鳴り、耳聾、目の鋭い眥痛、咽頭腫れる。 妊娠、下焦の病を発する。
 ・
脾土の変動
脾胃者.倉廩之官(そうりんのかん).五味出焉(素門霊蘭秘典論 第八、一章、五節)
脾と胃は食料倉庫の管理者
黄意智信宮音牛土用中央飲食労倦唇肌肉乳味香甘歌涎思噦座、 緩脉。
仙骨や仙腸関節が痛む。
膝の痛み。
膝の内側の痛み。
膝の外側の痛み。
膝に水が溜まる。
膝の冷え。
現実の事で思い悩む。
脾〕消化・吸収障害。
食欲はあるが食べられない。
ゲップが出て不快。
食べてもすぐお腹がへる。
食欲旺盛。
常識では考えられないものまで食べて平気。
甘いものが好き。
便秘。軟便。下痢。
オナラをすると病状が改善する。
排便をすると病状が改善する。
便意はあるが出ない。
夜明け前に下痢をする。
腹が張ってその痛みが移動する。下腹部の痛み。みぞおちの痛み。精神的ストレスから腹痛。
消化不良で清水を吐く。
尿が出にくい。
尿に泡が多い。
朝、起きれない。健忘症。
寝ても寝たりない。
子宮の病変(子宮筋腫)。
ヘルペス(帯状疱疹)。湿疹。
前頭部の痛み。
締めつけられる様な頭痛。メマイ。フラツキ。フットなる。
肩や背中がだるい。
睡眠中、痛みで目が覚める。
脾の病は、
胃経と共に後天の原気を主るので、消化器の病はこの経に属する。
身体重く、関節痛み、疲れやすく、食事進まず、
身体痩せて、心下部につかえて嘔吐し、腹痛、泄潟、便秘、
黄疸、尿閉等を起す。股膝の内、腫れて足の第一指用いられず。
急性リュウマチは多くこの経に属す。
更に脾経は心臓を絡い、舌の根元に終わっているので、胸いきれ、心下痛、舌強 張り、浮腫みの病なす。
臨床上、心の病は脾虚症によるものが多い。全身倦怠感。寝つきが悪く、床ばなれ悪い。
その流注から、腹部、胸部の内臓諸器官を総て支配しその病の治療に深く関与する。
急性病を呈する場合、本証は脾虚証となることが多い。
その現す病床は、全身倦怠、関節の痛み、食欲不振、嘔吐、下痢、胸苦しい、舌の強張りなどを現す。
腎臓疾患は脾経の流注より、本証は脾虚証となることが多い。
脾胃者.倉廩之官.五味出焉.
胃経が虚すると悪寒戦慄し、身の前寒く消化不良となって腹が張る。
また、実すると身の前熱して消化亢進し、貪食して不飽、常識では考えられない物まで食べて平気である。
鬱病を発し、更に進めば躁病となり走りわめく。
鼻の病、歯痛、顔面痛、扁桃炎、乳腫れ、心下痛、大腿部より漆関節、下腿前面、足の先まで胃経の循る所が腫れ痛む。
肺金の変動
 
白魄義商音馬秋西寒鼻皮膚息声月星辛哭涕憂咳臥、 毛脉。
肺者.相傅之官(そうふのかん).治節出焉(素門霊蘭秘典論 第八、一章、二節)
肺は君主心を助け守る官職で各臓器の機能を按配、 調節する.
肺経は主として、呼吸器病や神経症が多い。
肺の病としては、咳出で胸苦しく、 肩こり上気し、肩から缺盆、上腕、前腕にかけての痛み痺れや運動不全を来し、小便頻数、 増悪すれば失禁する。
また、気に属する病(精神不安)。皮膚の病。
これ肺金の証。
大腸者.傳道之官(でんどうのかん).變化出焉(へんかしつえん).
(素門霊蘭秘典論 第八、一章、五節)
呼吸器に関する熱症や気道の主治症が多い。
流注における鼻・上歯・のど等の急性熱症や皮膚病、化膿性疾患に効く穴が多い。
鼻、歯、咽喉等を循っているのでこの部の病をおこし、この大腸経の循るところ、頸、肩、上腕、前腕にあたって腫れ痛み、悪寒戦慄する。
下痢、便秘等もこの経の主どりである。
肺経と共に皮膚病、できものに関係がある。
〔肺〕咳が出る。身体が寒くなったり、熱ぽくななったりが交互にくる。
肩こり。そう うつ躁鬱病。皮膚病。何度もトイレに行く。 便を出して、脱肛する。
昼間の小便の回数が多い。寝つきが悪い。皮膚病がある。アトピー肌。尋常性乾癬。枯燥。肌のきめ細かい。頭が重い。肩こり。五十肩で側方に手を上げると痛い。
五十肩で前方に手を上げると痛い。風邪を引いて腰痛になった。
寝返りが困難。じっとしていても腰痛を覚える。便秘を伴う腹痛。
昼間の頻尿を伴う腹痛。気魄がなくなり腹痛。膝の皮膚が乾燥。
気魄がなくなる。非現実的な事で思い悩む。欠伸が多い。手足の冷たさ。
全身の湿り気。上焦の汗。風を冷たく感じる。
腎水の変動
黒精志智羽音豚冬北湿耳骨髪液腐鹹呻唾驚震立、 石脉。
腎者 作強之官・伎功出焉
(素門霊蘭秘典論 第八、一章、六節)
腎は精力の維持管理をし細かい巧みな仕事をする.
その病は、逆気しても泄らす、飢えて食を欲せず、面色黒く息づかい荒く,咳唾すれば血あり、立ちくらみ、咽頭痛み口渇き、心脅かされるが如く慢性下痢、或いは便秘し、むくみ、心下痛、黄疸、出血、臥す事を好みて痩せる、足の裏熱して痛む。
骨、生殖器の病をなす。頻便・残便感。浅い眠り、多夢。
足の冷え。 顔のほてり。小便の出が悪い。
膀胱者.州都之官(しゅうとのかん).津液藏焉(しんえきこれにくらす).氣化則能出矣.
十二経の兪穴は総てこの膀胱経に属する。
その病は、外邪を受けると頭、項、肩背、腰足の後面小指に及んで、強張り、激痛を発する。虚する時は、これらの部がコリ疲れて、冷え痺れ虚痛する。
鼻水、じく衂(鼻血)、痔の病。また、便秘、利尿に関係がある。
この経が実するとき、目を抜くが如き、頭が割れるが如き、背腰足の筋引き裂かれるが如き痛みを呈する。
また、この経虚する時は、冷えしびれて運動不全となる。
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