本間祥白編 経絡の五行変動分類 c415

◎ 経絡の五行変動 比較図表

15、本間祥白編 経絡の五行変動分類   鍼灸経絡観察図より。

分類タイトル

本間祥白編 経絡の五行変動分類

   心火の変動

⑤ 手の少陰心経 ・・
流注:
心、小腸、肺、咽、目、腋下、手の内側、掌、小指内端少衝穴に至る。
実すれば、
身熱し、胃張る、四肢重し、大便不利、咽乾く。
虚すれば、
心下痛、不安、言難く、意識朦朧。
⑥ 手の太陽小腸経
流注:
小指外端の少沢穴、背面、肘、肩甲、缺盆、鋭眥(めじり)、耳の中、鼻、内眥、心、胃、小腸。
実すれば、
身熱し、自汗、下腹痛、胸苦しい、口中瘡を生ず、咽痛み、 頸(くび)腫れ、回顧すべからず。
虚すれば、
編頭痛、耳後ろ痛む、耳聾(じろう:つんぼ)、目黄ばむ。
⑨ 手の厥陰心包経
流注:
胸中、心包、三焦、腋下、手掌、中指の先端の母指側の中衝。
実すれば、
心痛、顔黄色ばみ、充血、臂肘引きつる、腋下腫れ又は痛む、胸脇張りお苦しい。
虚すれば、
胸苦しい、手掌熱し、動悸甚だしい。
⑩ 手の少陽三焦経
流注:
手の四指端関衝穴、背面の中央、欠盆、ダン中穴(督脈経)、心包、三焦、項(うなじ)、あぎと、 耳後、耳の中。
実すれば、
腹の気満ち、小腹堅く、小便不能、頭・ 顔赤く熱し、自汗、耳鳴り甚だしく聞 えぬ、 咽喉腫れ、喉しびれ、耳後腫れ痛む、 鋭眥(めじり)、痛む。
虚すれば、
腹冷え、呼吸苦しく、或いは呼吸微弱。

  肝木の変動

⑫ 足の厥陰肝経 :  胆を絡い、肝を主る。
流注:
足、第一指外側 太敦穴、膝、大腿の内側、陰部、胃、肝、胆、眼、唇、百会穴、肺、中焦。
実すれば、
眩暈、眼病、生殖器病、胸下堅く、寒熱往来、腹満、気分不快、怒る、月経不順・痛み、 腰痛、腹痛。
虚すれば、
心下堅く満ち、立ちくらみ、手足に力なく、気力減ず、脱腸、性欲減退、 失禁、視力減退。
⑪ 足の少陽胆経
流注:
鋭眥(まなじり)、内眥、側頭、耳の中、欠盆、胸中、肝、胆、脇の下、李脇、股関節、 足の外側、足臨泣穴。
実すれば、
頭重痛、悪寒し発熱汗出ズ、口苦く腹が満つ、るいれき、怒る、外側痛、飲食下らず。
虚すれば、
眩暈、眼黄ばむ、ため息、手足の筋が緩んで力がない、面垢づき光沢なく、クヨクヨしてよろめく。
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  脾土の変動

 

④ 足の太陰脾経
流注:
隠白穴、足の内側、脾、胃、舌本、心。
実すれば、
胸苦しく臥すること得ず、食中り、下痢、嘔吐、足冷え、脛(すね)熱す。
虚すれば、
泄注し、腹満ち、嘔吐、黄疸、放屁、身だるい、疲れやすい、臥するを好む、 噫(あくび)、不眠、食不味。
③ 足の陽明胃経
流注は
鼻柱、上歯、唇口、耳前、こめかみ、額、頸、欠盆、乳、胃、脾、下腿の前外側、 第二指の外端厲兌穴。
実すれば、
腹中堅く痛み熱して自汗、唇口乾く、臆する、乳癌、狂う、関節腫れ痛む。
虚すれば、
脛寒がる、悪寒、腹中痛んで虚鳴、唇口乾き、顔が腫れる、食欲減退、 手足が重く疲れやすい、 欠食・多食してやせる、気鬱症。

  腎水の変動

⑧ 足の少陰腎経
流注:
足小指の下、足の心、足の内側、腎、膀胱、肺、舌本、心。
実すれば、
喀血、吐血、下血、生殖器病、小腹張満、咽舌乾き、胸騒ぎ、喘咳、足下熱して、恐れる。
虚すれば、
身体が重く冷えて足腰寒く、小便赤黄色、消耗熱、物忘れ、精液不足、性欲減退、耳鳴り、眩暈(ぐるぐる回る)、 耳聾(じろう)、手足のしびれ、食欲あっても食べれない、下痢、便秘。

⑦ 足の太陽膀胱経
流注:
目の内眥、百会、脳、耳の上角、項背、背中、膀胱、 膕(ひかがみ:膝の後ろのくぼみ)、足の後ろ、足小指外端の至陰(しいん)穴
実すれば、
頭痛、後頭痛、涙が出る、目が痛い、鼻血が出る、癲癇、 脳の病気。
虚すれば、
後頭痛、腰痛、痔、足が痛む、肩こり、脚気。

  肺金の変動

① 手の太陰肺経
流注:
中焦、胃、口、肺、脇下、上腕、前腕、手の母指橈側爪根部、少商穴。
実すれば、
悲しみ愁い、肩こり、欠盆の中痛む、痔が出る、実熱、上気、喘咳、喉の腫れ物、肺張って自汗。
虚すれば、
呼吸困難あるいは微弱、咳嗽、咽乾き、手足冷え、痺れ、皮膚痛、皮膚感覚麻痺。

② 手の陽明大腸経
流注:
示指端の商陽穴、背面橈骨側、肩、欠盆、肺、大腸、頸、頬、下歯齦、鼻、口。
実すれば、
痔、悪寒、戦慄、身熱し、喉痺れ、歯痛、鼻血出る、咽乾き、喘咳、頸頬腫れる、腹満。
虚すれば、
腸鳴り白き大便を泄す。咽渇き、唇が乾く。

肝木の変動
⑫ 足の厥陰肝経 :  胆を絡い、肝を主る。
流注:
足、第一指外側 太敦穴、膝、大腿の内側、陰部、胃、肝、胆、眼、唇、百会穴、肺、中焦。
実すれば、
眩暈、眼病、生殖器病、胸下堅く、寒熱往来、腹満、気分不快、怒る、月経不順・痛み、 腰痛、腹痛。
虚すれば、
心下堅く満ち、立ちくらみ、手足に力なく、気力減ず、脱腸、性欲減退、 失禁、視力減退。
⑪ 足の少陽胆経
流注:
鋭眥(まなじり)、内眥、側頭、耳の中、欠盆、胸中、肝、胆、脇の下、李脇、股関節、 足の外側、足臨泣穴。
実すれば、
頭重痛、悪寒し発熱汗出ズ、口苦く腹が満つ、るいれき、怒る、外側痛、飲食下らず。
虚すれば、
眩暈、眼黄ばむ、ため息、手足の筋が緩んで力がない、面垢づき光沢なく、クヨクヨしてよろめく。
心火の変動。
⑤ 手の少陰心経 ・・
流注:
心、小腸、肺、咽、目、腋下、手の内側、掌、小指内端少衝穴に至る。
実すれば、
身熱し、胃張る、四肢重し、大便不利、咽乾く。
虚すれば、
心下痛、不安、言難く、意識朦朧。
⑥ 手の太陽小腸経
流注:
小指外端の少沢穴、背面、肘、肩甲、缺盆、鋭眥(めじり)、耳の中、鼻、内眥、心、胃、小腸。
実すれば、
身熱し、自汗、下腹痛、胸苦しい、口中瘡を生ず、咽痛み、 頸(くび)腫れ、回顧すべからず。
虚すれば、
編頭痛、耳後ろ痛む、耳聾(じろう:つんぼ)、目黄ばむ。
⑨ 手の厥陰心包経
流注:
胸中、心包、三焦、腋下、手掌、中指の先端の母指側の中衝。
実すれば、
心痛、顔黄色ばみ、充血、臂肘引きつる、腋下腫れ又は痛む、胸脇張りお苦しい。
虚すれば、
胸苦しい、手掌熱し、動悸甚だしい。
⑩ 手の少陽三焦経
流注:
手の四指端関衝穴、背面の中央、欠盆、ダン中穴(督脈経)、心包、三焦、項(うなじ)、あぎと、 耳後、耳の中。
実すれば、
腹の気満ち、小腹堅く、小便不能、頭・ 顔赤く熱し、自汗、耳鳴り甚だしく聞 えぬ、 咽喉腫れ、喉しびれ、耳後腫れ痛む、 鋭眥(めじり)、痛む。
虚すれば、
腹冷え、呼吸苦しく、或いは呼吸微弱。
脾土の変動
④ 足の太陰脾経
流注:
隠白穴、足の内側、脾、胃、舌本、心。
実すれば、
胸苦しく臥すること得ず、食中り、下痢、嘔吐、足冷え、脛(すね)熱す。
虚すれば、
泄注し、腹満ち、嘔吐、黄疸、放屁、身だるい、疲れやすい、臥するを好む、 噫(あくび)、不眠、食不味。
③ 足の陽明胃経
流注は
鼻柱、上歯、唇口、耳前、こめかみ、額、頸、欠盆、乳、胃、脾、下腿の前外側、 第二指の外端厲兌穴。
実すれば、
腹中堅く痛み熱して自汗、唇口乾く、臆する、乳癌、狂う、関節腫れ痛む。
虚すれば、
脛寒がる、悪寒、腹中痛んで虚鳴、唇口乾き、顔が腫れる、食欲減退、 手足が重く疲れやすい、 欠食・多食してやせる、気鬱症。
経金の変動
① 手の太陰肺経
流注:
中焦、胃、口、肺、脇下、上腕、前腕、手の母指橈側爪根部、少商穴。
実すれば、
悲しみ愁い、肩こり、欠盆の中痛む、痔が出る、実熱、上気、喘咳、喉の腫れ物、肺張って自汗。
虚すれば、
呼吸困難あるいは微弱、咳嗽、咽乾き、手足冷え、痺れ、皮膚痛、皮膚感覚麻痺。
② 手の陽明大腸経
流注:
示指端の商陽穴、背面橈骨側、肩、欠盆、肺、大腸、頸、頬、下歯齦、鼻、口。
実すれば、
痔、悪寒、戦慄、身熱し、喉痺れ、歯痛、鼻血出る、咽乾き、喘咳、頸頬腫れる、腹満。
虚すれば、
腸鳴り白き大便を泄す。咽渇き、唇が乾く。
腎水の変動
⑧ 足の少陰腎経
流注:
足小指の下、足の心、足の内側、腎、膀胱、肺、舌本、心。
実すれば、
喀血、吐血、下血、生殖器病、小腹張満、咽舌乾き、胸騒ぎ、喘咳、足下熱して、恐れる。
虚すれば、
身体が重く冷えて足腰寒く、小便赤黄色、消耗熱、物忘れ、精液不足、性欲減退、耳鳴り、眩暈(ぐるぐる回る)、 耳聾(じろう)、手足のしびれ、食欲あっても食べれない、下痢、便秘。
⑦ 足の太陽膀胱経
流注:
目の内眥、百会、脳、耳の上角、項背、背中、膀胱、 膕(ひかがみ:膝の後ろのくぼみ)、足の後ろ、足小指外端の至陰(しいん)穴
実すれば、
頭痛、後頭痛、涙が出る、目が痛い、鼻血が出る、癲癇、 脳の病気。
虚すれば、
後頭痛、腰痛、痔、足が痛む、肩こり、脚気。
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