① 食欲について。c401

① 食欲について。

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 分類タイトル ① 食欲について。
 心火の変動:胃が張る(膨満感)

五味: 苦

  •  肝木の変動
  • 食欲はないが食べられる。
    脂こい物は食べられない。
    吐き気。消化不良。
  • 五味 :酸

 

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  •  脾土の変動
  • 食欲はあるが食べられない。
    食べてもすぐお腹がへる。
    食欲旺盛。
    ゲップが出て不快。
    常識では考えられないものまで食べる。
    甘いものが好き。
  • 五味: 甘
  •  腎水の変動
  • 食欲はあるが食べられない。
  • 五味:  鹹

  •  肺金の変動
  •  五味: 辛 
  • 肝木の変動
    食欲はないが食べられる。脂こい物は食べられない。吐き気。消化不良。
  • 心火の変動
    胃が張る(膨満感)
  • 脾土の変動
    食欲はあるが食べられない。ゲップが出て不快。食べてもすぐお腹がへる。
    食欲旺盛。 常識では考えられないものまで食べて平気。 甘いものが好き。
  • 肺金の変動
  • 腎水の変動
    食欲はあるが食べられない。

五味において酸を好む者は肝であると言えるが

第三、暑論(しょろん)
南北経驗醫方大成による病証論・井上恵理先生・講義録〈全体的見方〉p44.より。
  • 五味において酸を好む者は肝であると言えるが、
    肝の実証か、虚証かは問題である。
    生理的にいって、
    病気の場合は、自分の体に悪い物を食べたがる。
    体の調子が良い時には、体の不足している物を食べたがる。
    という事で酸の味で診断する事は、体が虚か実か、
    生理的な物か病気的な物かで決めなければいけないのです。
    酸が好きだから肝虚だとは決められないのです。

山口のまとめ。

  • 病気的な時は、自分の体に悪い物を食べたがる。と診断する。
    病気的な時は、その虚実をわきまえ治療の対象にする。
  • 生理的、健康状態では、体の不足している物を食べたがる。
    生理的、健康状態では、その人の好み体質に分類する。
  • ゆっくり堂の『難経ポイント』 第十三難

    • ※ 十三難のポイント其の一、
    • 十三難で重要なのは診断に於いて「脉状」を中心にして、各々の五蔵の色体表を診る事です。
    • ※ 十三難のポイント其の二、
    • 五臓の脉状と、五声、五色、五臭、五味には相生と相克の関係があります。
    • ※ 十三難のポイント其の三、
    • 五臓の脉状と尺部とも相応しているのが健康である。
      相応しない患者は病気になっているのだと、特に脉状と相剋の色体表は病が重い事になります。
    第十三難〔原文〕抜粋
  • 五藏各有聲色臭味.當與寸口尺内相應.其不相應者病也.
    假令
    色青.其脉浮濇而短.若大而緩.爲相勝.
    浮大而散.若小而滑.爲相生也.
     〔訓読〕
  •  五臓各々声、色、臭、味あり、当に寸口尺内と相応ずべし、其の応ぜざる者は病むなり。
    仮令えば、
    色青き、其の脉浮濇にして短、若しくは大にして緩は、相勝となす。
    浮大にして散、若しくは小にして滑は、相生となすなり。
     〔解説〕
  • ここの条項で重要なのは診断に於いて「脉状」を中心にして、各々の五蔵の色体表を診る事です。
    五臓の脉状と、それぞれの五声、五色、五臭、五味には相生と相克の関係があります。
    まさに、五臓の脉状と尺部(尺部診:前腕前面の皮膚の色を見て診断する方法)とも相応しているのが健康である。
    相応しない患者は病気になっているのだと。
     例えば、
    色が青いのは肝木で、その脉が浮濇にして短は「肺の脉」である。
    もしくは大にして緩は「脾の脉」です。だから、色が青くて肺金や脾土の脉を打っているものは相勝すなわち「相克の関係」になります。
    (木剋土・金剋木の相克の関係になりますね。)
    また、浮大にして散は「心の脉」、もしくは小にして滑は「腎の脉」これは相生関係ですと。
    (木生火・水生木の相生関係ですね。)
    五行
    五臓  脾  腎
      木  火  土  金  水
    五臓  肝  心  脾  肺  腎
    五色  青 赤 黄 白 黒
    五香  若枝の油臭  焦 香  腥 腐
    五味 酸 苦 甘 辛  鹹
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