① 食欲について。
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- 肝木の変動
食欲はないが食べられる。脂こい物は食べられない。吐き気。消化不良。 - 心火の変動
胃が張る(膨満感) - 脾土の変動
食欲はあるが食べられない。ゲップが出て不快。食べてもすぐお腹がへる。
食欲旺盛。 常識では考えられないものまで食べて平気。 甘いものが好き。 - 肺金の変動
- 腎水の変動
食欲はあるが食べられない。 - ・
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五味において酸を好む者は肝であると言えるが
第三、暑論(しょろん)
南北経驗醫方大成による病証論・井上恵理先生・講義録〈全体的見方〉p44.より。
南北経驗醫方大成による病証論・井上恵理先生・講義録〈全体的見方〉p44.より。
- 五味において酸を好む者は肝であると言えるが、
肝の実証か、虚証かは問題である。
生理的にいって、
病気の場合は、自分の体に悪い物を食べたがる。
体の調子が良い時には、体の不足している物を食べたがる。
という事で酸の味で診断する事は、体が虚か実か、
生理的な物か病気的な物かで決めなければいけないのです。
酸が好きだから肝虚だとは決められないのです。
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山口のまとめ。
- 病気的な時は、自分の体に悪い物を食べたがる。と診断する。
病気的な時は、その虚実をわきまえ治療の対象にする。 - 生理的、健康状態では、体の不足している物を食べたがる。
生理的、健康状態では、その人の好み体質に分類する。
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ゆっくり堂の『難経ポイント』 第十三難
- ※ 十三難のポイント其の一、
- 十三難で重要なのは診断に於いて「脉状」を中心にして、各々の五蔵の色体表を診る事です。
- ※ 十三難のポイント其の二、
- 五臓の脉状と、五声、五色、五臭、五味には相生と相克の関係があります。
- ※ 十三難のポイント其の三、
- 五臓の脉状と尺部とも相応しているのが健康である。
相応しない患者は病気になっているのだと、特に脉状と相剋の色体表は病が重い事になります。
・第十三難〔原文〕抜粋 -
五藏各有聲色臭味.當與寸口尺内相應.其不相應者病也.
假令
色青.其脉浮濇而短.若大而緩.爲相勝.
浮大而散.若小而滑.爲相生也.〔訓読〕 -
五臓各々声、色、臭、味あり、当に寸口尺内と相応ずべし、其の応ぜざる者は病むなり。
仮令えば、
色青き、其の脉浮濇にして短、若しくは大にして緩は、相勝となす。
浮大にして散、若しくは小にして滑は、相生となすなり。〔解説〕 -
ここの条項で重要なのは診断に於いて「脉状」を中心にして、各々の五蔵の色体表を診る事です。五臓の脉状と、それぞれの五声、五色、五臭、五味には相生と相克の関係があります。まさに、五臓の脉状と尺部(尺部診:前腕前面の皮膚の色を見て診断する方法)とも相応しているのが健康である。相応しない患者は病気になっているのだと。例えば、
色が青いのは肝木で、その脉が浮濇にして短は「肺の脉」である。
もしくは大にして緩は「脾の脉」です。だから、色が青くて肺金や脾土の脉を打っているものは相勝すなわち「相克の関係」になります。
(木剋土・金剋木の相克の関係になりますね。)
また、浮大にして散は「心の脉」、もしくは小にして滑は「腎の脉」これは相生関係ですと。
(木生火・水生木の相生関係ですね。)・五行 木 火 土 金 水 五臓 肝 心 脾 肺 腎 木 火 土 金 水五臓 肝 心 脾 肺 腎五色 青 赤 黄 白 黒五香 若枝の油臭 焦 香 腥 腐五味 酸 苦 甘 辛 鹹・ - ・
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